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欧州ガス価格続落、ドイツ経済軟化で需要低調-英国は光熱費低下へ

25日の欧州ガス先物価格は続落。前日は約2年ぶりの安値で引けていたが、ドイツ経済の弱さが再び明らかになり、需要見通しに打撃を与えた。

  今年1-3月(第1四半期)のドイツ国内総生産(GDP)はマイナス成長となり、同国のリセッション(景気後退)入りが確認された。また域内の産業用ガス需要は最近の価格下落にもかかわらず低調で、その結果、市場は供給過剰となっている。

ドイツ、リセッション入り-1~3月GDP0.3%減に下方修正 (1)

  欧州のガス指標価格であるオランダ期近物は前日比で一時7.1%安のメガワット時当たり25.80ユーロに下落。英国のガス先物も下落率が7%に迫った。

European Gas Prices Extend Plunge on Thursday
 
 

 

  英国ではウクライナでの戦争開始以降、家計を圧迫していた光熱費が大幅に下落する見通しだ。

  天然ガスは昨年後半から着実に値下がりを続け、英国の消費者はようやくその影響を実感できそうだ。英ガス電力市場監督局(Ofgem)が25日発表した標準的な家庭のエネルギー価格上限は、7月から従来比で17%低い年2074ポンド(約35万8000円)となる。現在の上限は2500ポンドに設定されている。

UK Households Are Finally Seeing Energy Price Relief

Average bills are set to drop in July under Ofgem's price cap

Source: Ofgem, Cornwall Insights forecasts for dual-fuel direct debit cap

 

原題:UK Energy Bills to Drop as Easing Gas Costs Finally Register (2)

European Gas Slumps Again as Industries Struggle to Boost Demand

(抜粋)

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