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ECB、緊急購入のテーパリング議論は臆測にすぎない-仏中銀総裁

  • PEPPの購入を少なくとも2022年3月まで続ける
  • 経済の全ての参加者にとって良好な調達環境を保証する

欧州中央銀行(ECB)のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)のテーパリング(段階的縮小)議論は「コップの中の嵐」にすぎないと、政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁がテレビ局フランスアンフォとのインタビューで語った。

  「ECBの金融政策について確実なことが二つある。第一はPEPPの購入を少なくとも2022年3月まで続けることであり、今からその時点までの間の購入を徐々に減らすという話は純粋に臆測にすぎない」とし、「月購入額は最後まで、経済の全ての参加者にとって良好な調達環境を保証するという目的に基づいて決定される」と説明した。

  「第二の確実な点は、PEPPの購入が22年3月に終了しても、金融政策はその後も必要な限り非常に緩和的な状態が続くということだ。ECBには資産購入、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)による銀行への流動性供給、マイナス金利、フォワードガイダンスという、将来の低金利を保証する4つの強力な手段があるからだ」と述べた。

参考記事
ECBレーン氏、PEPPは6月に増額または減額の可能性-ルモンド
ECBの緊急債券購入ペース減速、6月決定もあり得る-カザークス氏
ECBの6月会合は紛糾も、緊急購入プログラムの行方巡り-関係者
ECBクノット氏、7-9月からPEPP縮小可能にも-ロイター

原題:ECB’s Villeroy Says Any Talk of PEPP Tapering Is Speculative(抜粋)

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