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カーライル、ゴールドマン出身のシュワルツ氏を次期CEOに起用

  • カーライルは週内にもシュワルツ氏の指名を発表する計画-関係者
  • シュワルツ氏はゴールドマンでCFOや共同社長、COOなど歴任

米プライベートエクイティー(PE)投資会社カーライル・グループは、ゴールドマン・サックス・グループで共同社長を務めたハービー・シュワルツ氏を次期最高経営責任者(CEO)に選定した。首脳人事を巡る混乱の終息を図る。

  カーライルは週内にもシュワルツ氏(58)の指名を発表する計画だと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。昨年8月にキューソン・リー前CEOが社内の権力争いの末に退任した後、共同創業者のビル・コンウェー氏(73)が暫定CEOを務めている。

The New Crop of Potential Blankfein Successors at Goldman Sachs
ハービー・シュワルツ氏
Source: Goldman Sachs Group Inc.

  カーライルは自社の成長軌道について投資家を納得させられず、株価はこの1年にわたり競合するアポロ・グローバル・マネジメントKKRをアンダーパフォームしている。

  同社の取締役会メンバーは社内の人材を起用するか、外部から登用するかについて議論を重ね、最近になってクレジット部門責任者のマーク・ジェンキンス氏やプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資部門責任者のピート・クレア氏を含む最終候補者リストを検討していた。

  この問題に詳しい複数の関係者によれば、ここ数カ月間に一部の取締役は新たな視点を持つ外部の人材を採用すればカーライルは恩恵を受けると話していたという。

  カーライルはコメントを控えた。シュワルツ氏に何度か電話取材を試みたが、同氏からの回答はなかった。

  シュワルツ氏は1997年、ゴールドマンに為替・商品トレーディング部門「Jアロン」のバイスプレジデントとして入社し、最高財務責任者(CFO)や共同社長、共同最高執行責任者(COO)などの要職を歴任。デービッド・ソロモン氏がロイド・ブランクファイン氏の後任としてCEOに選出された後、2018年にゴールドマンを退社した。     

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原題:Carlyle Picks Goldman Veteran Harvey Schwartz as Its Next CEO(抜粋)

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