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ウクライナへのサイバー攻撃、ロシア関与判明でも驚かず-サリバン氏

  • サイバー攻撃が今後も継続なら同盟国と対応-米大統領補佐官
  • NATOとの協議の不調は「憂慮すべき」結果-ロシア大統領報道官

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は16日、米国はウクライナ政府のウェブサイトに誰がサイバー攻撃を仕掛けたか突き止めようと取り組んでおり、ロシアの仕業と判明しても驚かないと述べた。

  ロシアは関与を否定しているが、ウクライナ政府当局者は「全ての証拠」がロシアを指し示していると主張している。ロシア軍が10万人規模の部隊をウクライナとの国境近辺に配備していることについて、軍事侵攻の準備だと米国が警戒する中で、サイバー攻撃の問題は新たな緊張の種となっている。

  サリバン氏はCBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、サイバー攻撃犯の「特定にわれわれは懸命に取り組んでいる」と発言。「これはロシアの台本の一環だ。従ってロシアの仕業と最終的に特定されても私は少しも驚かない」と語った。

White House Holds Press Briefing
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)
Photog: Oliver Contreras/Sipa/Bloomberg

  同氏はさらに、「ロシアがウクライナにサイバー攻撃を仕掛けていると判明し、それが今後も継続されれば、当然ながらわれわれは適切な対応について同盟国と協力することになる」と説明した。

  ウクライナ情勢を巡る北大西洋条約機構(NATO)とロシアの協議が結論に至らなかったことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は「憂慮すべき」結果だとCNNに語った。

  ペスコフ氏は16日に放映されたCNNの番組でのインタビューで、「ある程度の相互理解はある」と語った上で、「しかし概して言えば、原則的にはわれわれが全く異なる道筋にとどまっていると今は言える。これは良くない。憂慮すべきことだ」と述べた。

米政府が警鐘、ロシアは自作自演の被害理由にウクライナ攻撃正当化も

原題:Biden Aide Stops Short of Blaming Russia for Ukraine Cyberattack(抜粋)

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