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HSBCのシニアトレーダー退職続く-米州株式、クレジット責任者も

  • グローバルマーケッツ責任者や中南米の業務強化の中心人物も去った
  • HSBCはアジアに軸足を移す世界的な業務再編を進める過程にある

英銀HSBCホールディングスがニューヨークおよび全世界で業務再編に動く中で、米国部門の複数のシニアトレーダーが最近数カ月で退職している。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、中南米クレジットトレーディング責任者だったオマル・タクリティ氏や米州株式責任者を務めていたトーマス・オリアリー氏が、退職者に含まれる。両氏はコメントを控えた。

  非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、少なくとも10人のトレーダーがクレジットデスクを去る。HSBCでは、グローバルマーケッツ&債券責任者だったマイケル・ヤリアン氏(ニューヨーク在勤)が昨年退職し、中南米での業務強化のキーパーソンだったゲリー・マト氏も3月に銀行を去った。

  関係者によれば、HSBCは2020年の米国トレーダーのボーナス原資を圧縮し、トレーディング収入の増加にもかかわらず賞与を支給されないシニアスタッフもいたという。

  HSBCの広報担当者アダム・ダシュラグ氏は「当行のクレジットトレーディング業務にとって米州は重要な市場だ。われわれはチームの増強に動き、積極的な採用を行っている」と説明した。

  同行はアジアに軸足を移す世界的な業務再編を進めており、全行員のうち3万5000人程度の削減を予定している。

原題:HSBC Loses Senior Traders in New York as Exodus Continues(抜粋)

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