トム・クルーズが宇宙空間で映画を撮影するとNASAが発表したのは、新型コロナウイルスのパンデミックが起こる前、2020年のこと。『ボーン・アイデンティティ』（2002）を手がけたダグ・リーマン監督とタッグを組むと報じられていたが、現実味を帯びてきた。
トムとリーマン監督は、ユニバーサルピクチャーズと連携し、トムを国際宇宙ステーションに打ち上げようと計画しているようだ。ユニバーサル・ピクチャーズを傘下に持つユニバーサル・フィルム・エンターテイメント・グループの会長ドナ・ラングレーが、BBCニュースのインタビューで、「その予定です。我々はトムとともに素晴らしい企画を計画中です。国際宇宙ステーションにロケットを打ち上げ、撮影を行うのです」と明かした。
ラングレーの話では、撮影の大部分は地球上で行い、クライマックスで「ピンチを救うために、キャラクターが宇宙へ飛び立つ」という。願わくば、トムが宇宙ステーションの外を歩く史上初の民間人となるように、と思っているそうだ。期待のほどをこう語る。「トム・クルーズが私たち、そして世界を、宇宙へ連れて行ってくれると思います」
これが実現すれば、トムは宇宙空間で撮影をした最初の俳優となる。宇宙空間での撮影は初の試みだが、誰かが挑戦するとすれば、数々の命知らずのスタントを自ら行ったきたトムをおいて他にいないだろう。
Text: Tae Terai
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