【シドニー外為】円が132円台に下落-日銀次期総裁巡る報道で
Michael Wilson
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週明け6日のシドニー外国為替市場で円が対ドルで下落して取引を開始。日本政府が4月に任期満了を迎える日本銀行の黒田東彦総裁の後任人事について、雨宮正佳副総裁に就任を打診したとする日本経済新聞の報道に反応した。現行の大規模な金融緩和策が延長される可能性が高い人選と受け止められた。
円は対ドルで一時1%安の1ドル=132円50銭前後と、1月12日以来の安値を付けた。3日には、予想以上に力強い米雇用統計の発表後にドルが上昇し、円は2%近く下落していた。
日銀次期総裁、政府・与党が雨宮副総裁に打診する案で調整-報道 (1)
ノルデア銀行のシニアストラテジスト、デーン・セコブ氏は、「この報道が正確で、雨宮氏が次期総裁を受け入れるなら、外国人投資家は日銀が超緩和政策を早期に断念するとの見通しを再調整する必要があろう」と指摘。「もっとタカ派色の強い人物を政府が選ぶと一部では期待されていた。そのため、欧米市場の取引が始まってもドル・円は上昇が続く可能性がある」と述べた。
原題:Yen Slides After Amamiya Said to Be Approached as BOJ Governor(抜粋)
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