米小売売上高は予想外に増加、底堅い需要示唆-自動車以外が好調
Reade Pickert
更新日時
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8月は前月比0.7%増、市場予想は0.7%減-除く自動車は1.8%増
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無店舗小売りや総合小売店、家具、食料品店などの売り上げ増加
8月の米小売売上高は予想外に増加した。自動車需要は弱かったものの、大半のカテゴリーで売り上げが加速した。
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小売売上高の予想外の増加は、新学期に備えた購入や子どものいる家庭への給付金などが下支えした形で、財への需要の強さを示唆した。無店舗小売りや総合小売店、家具、食料品店の売り上げが伸びた。
新型コロナウイルスのデルタ変異株の影響で、旅行や娯楽などのサービス需要が抑制されている。小売売上高の統計では唯一のサービス関連支出のカテゴリーである飲食店は前月比横ばいとなった。食料品店は2.1%増加。
キャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ピアース氏はリポートで、「財に対する支出は予想よりも格段に強かった。ここ数カ月に見られる品不足がさらに強まるとみられる。一方、飲食店での支出が横ばいになったことは、サービス支出の広範な回復が恐らく腰折れしたことを示唆している」と指摘した。
小売売上高の13カテゴリーのうち10が増加した。一方、自動車ディーラーや電気製品、スポーツ・趣味用品の売り上げが減少した。
自動車・同部品は3.6%減(前月は4.6%減)。ワーズ・オートモーティブ・グループによると、価格の上昇と在庫の乏しさを反映しており、自動車販売を約1年ぶりの低い水準に抑制している。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は2.5%増加と、5カ月ぶりの大幅な伸びを示した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Retail Sales Unexpectedly Jump in Sign of Resilient Demand(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)
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