機械式アラームの新世代機「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」ほか──2022年「並木浩一が選ぶジャガー・ルクルトの極私的3本」

第一線で活躍する時計ジャーナリストが「2022年注目の新作時計は?」のお題に答えた。並木浩一が選んだジャガー・ルクルトの極私的3本は?
機械式アラームの新世代機「マスター・コントロール・メモボックス・タイマー」ほか──2022年「並木浩一が選ぶジャガー・ルクルトの極私的3本」
@JLC

音こそ楽しけれ、機械式目覚ましは永遠だ。

ひとつの道を極めてしまった達人には、二つの意志が葛藤する。さらに高みを目指すか、己の世界を広げるか。そのどちらも愉しみとしているように見えるのが、ジャガー・ルクルトだ。超複雑を含む1200種類を超える自社製ムーブメントがあるのに、いっこうにやめない機械式目覚まし=“メモボックス”へのこだわりがなんとも楽しい。

新作の「マスター・コントロール」ではゴングを横置きする新ムーブメントまで開発して、シースルーバックのメモボックスをつくった。いっぽうでダイバースは、半世紀以上前のメモボックスからデザインを受け継ぐモデルが、魅惑のグリーンで登場する。トリプルカレンダーの「マスター・コントロール・カレンダー」は、ブルーがいい味を出している。

JAEGER-LECOULTRE
IMAGIE

マスター・コントロール・メモボックス・タイマー

「タイマー」とは、鳴るまで経過時間ベースで設定できるアラーム機能のこと。時刻を設定する通常のアラームとどちらの方法も選択可能な、機械式アラームの新世代機だ。18KPGケース×アリゲーターストラップ、自動巻き、40mm径、世界100本 ブティック限定。431万2000円〈JAEGER-LECOULTRE/ジャガー・ルクルトTEL:0120-79-1833〉

IMAGIE

マスター・コントロール・カレンダー

サンレイブラッシュ仕上げのディープブルーダイアルが美しい新作。月・日付・曜日のコンプリートカレンダーを装備。ムーンフェイズ部分を丸ごと60度飛び越す、独創的なポインターデイト表示も健在だ。SSケース×カーフストラップ、自動巻き、40mm径、世界800本限定。170万7200円〈JAEGER-LECOULTRE/ジャガー・ルクルトTEL:0120-79-1833〉

IMAGIE

ポラリス・デイト・グリーン

1968年製“メモボックス・ポラリス”のデザインにインスパイアされた、ノンアラームでインナー回転ベゼル装備のダイバーズモデル。グラデが効いたはじめてのディープグリーンダイアルに、バニラカラーのインデックスが似合う。SSケース×ラバーストラップ、自動巻き、42mm径。124万800円〈JAEGER-LECOULTRE/ジャガー・ルクルトTEL:0120-79-1833〉