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カナダ中銀0.25ポイント利上げ、政策金利5%-長引くインフレを予想

  • 2会合連続の利上げ、政策金利は22年ぶり高水準に
  • インフレ目標の達成時期、従来予想よりも6カ月後ずれ
カナダ銀行のマックレム総裁(5月18日、オタワで)
カナダ銀行のマックレム総裁(5月18日、オタワで) Photographer: David Kawai/Bloomberg

カナダ銀行(中央銀行)は12日、2会合連続で政策金利を引き上げた。中銀は成長予測を上方修正した一方、インフレ目標の到達時期が従来の想定よりも遅れるとの見方を示した。

  マックレム総裁率いるカナダ中銀は政策金利である翌日物金利を0.25ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる5%とした。ブルームバーグのエコノミスト調査でも、大半が0.25ポイントの利上げを予想していた。

  カナダ中銀は今後の政策金利の軌道については明確なガイダンスを示さなかったものの、物価安定の達成に対するコミットメントは「引き続き揺るぎない」と繰り返した。

  この日発表された金融政策報告によれば、インフレ率は来年に3%程度で推移した後、徐々に低下し、2025年半ばに目標の2%まで低下すると予測されている。インフレ目標の達成時期は従来予想よりも2四半期後ずれした。今年下期と来年上期の経済成長率は平均1%程度と見込まれている。これまでは経済の停滞が予想されていた。

 

原題:Bank of Canada Raises Rates to 5%, Sees Inflation Lingering (1)

(抜粋)

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