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楽天G、4-6月期のスマホ契約数は22万件減少-中高年層の割合減る

  • 新料金プラン発表後、データ使用料の多い20-30代の顧客が増加
  • 足元の解約数は減少傾向と三木谷社長、ARPUは9月以降上昇へ

楽天グループのモバイル事業の契約数が4-6月期(第2四半期)に22万件減ったことが決算説明会の資料で明らかになった。同社は7月から、月間1ギガバイト(GB)まで無料だったデータ使用料金を廃止している。

  10日に公表した同資料によると、6月末時点の楽天モバイルの契約回線数は546万件。3月末時点では568万件だった。データを公表している2020年4月以降、四半期ごとの推移としては初の減少。5月の新料金プラン発表後の解約件数のうち、8割はデータ使用料が1GB未満のユーザーだったという。

Rakuten CEO Hiroshi Mikitani News Conference As Japan's Fourth Carrier Delays October Launch of Mobile Service
楽天Gの三木谷社長
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  また、データ使用料の多い若年層の顧客が増えており、申込者全体に占める20-30代の割合が8.5ポイント増加し、40代以上の中高年層の割合が減った。新料金プラン発表前と比べ、20GB以上の使用顧客は5.7ポイント増えた。

  三木谷浩史社長は同日の決算会見で、6月をピークに「足元の解約数は減少傾向にある」と説明。契約者1人当たりの平均収入(ARPU)は無料終了により9月以降、さらにポイントバック終了後の11月以降に上昇していくとの見通しを示した。

  楽天Gがこの日発表した4-6月期のモバイルセグメントの営業損失は1243億円と、前年同期と比べ25%赤字が拡大。ただ、1-3月期(第1四半期)の1350億円からは損失が減った。新料金プランによるARPUの上昇効果に加え、パートナー回線地域での自社回線への切り替えに伴うローミング費用の削減が改善要因だとしている。

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