ミレニアム、税制魅力のフロリダ州でさらに２オフィス開設へ－関係者

イジー・イングランダー氏率いるヘッジファンド運用会社ミレニアム・マネジメントは米フロリダ州で新たに２つのオフィスを開設する計画だ。

　　事情に詳しい関係者１人によると、ミレニアムはマイアミとウェストパームビーチにオフィスを設ける。州レベルで所得税がかからないなど税制面から同社の資産運用者がフロリダ州を選好していることが、こうした動きの主な背景となっている。

　　マイアミでのオフィスは同社にとってこれが２カ所目となり、350人が勤務できる規模で、来年７－９月開設予定。関係者が情報は非公開だとして匿名を条件に語った。ウェストパームビーチのオフィスは150人規模で来年４－６月にオープンを見込む。

　　同社の広報担当者はコメントを控えた。

　　フロリダ州はヘッジファンド業界にとって最も旬な移転先となっており、特に新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）が始まってからその傾向に拍車が掛かっている。

　　イングランダー氏やミレニアムの他の上級幹部がフロリダ州に転居する計画はない。ミレニアムは同州で既に、マイアミのほかパームハーバーにもオフィスを構えている。

原題：Millennium Set to Open Two More Offices in Tax-Friendly Florida（抜粋）