CELEBRITY / NEWS

アーミー・ハマー、スキャンダル発覚後に自殺を考えたことを告白

かつて交際していた女性から性的暴行で告発されたアーミー・ハマーが、騒動後初めてインタビューに応じた。
Photo: Todd Williamson/E! Entertainment/Getty Images

2021年に匿名でエフィーと名乗る女性から、カニバリズム願望を記したメッセージを暴露されたことをきっかけに、複数の女性から性的暴行やサディズム行為を訴えられているアーミー・ハマー。女性たちの訴えを受け、決まっていた仕事がキャンセルになり、事務所からも解雇された。デジタルマガジン『エア・メイル』で、騒動後初めてインタビューに応じ、スキャンダルが発覚した後に自殺を考えたこと、少年時代に性的暴行を受けた経験があることを明かした。

新型コロナウイルスのパンデミック中、アーミーは離婚した元妻エリザベス・チェンバースや2人の子どもと一緒に出身のケイマン諸島で過ごしていたそうで、こう振り返る。「海に向かい、できる限り遠くまで泳ぎました。そして、溺れるか、ボートに衝突するか、サメに喰われるかしたらいいと思いました。しかし、まだ岸に子どもたちがいることに気が付き、彼らのためを思うとできませんでした」

この後、彼はフロリダのリハビリ施設へ入所し、セックスと薬物、アルコールの依存症の治療を受けている。ロサンゼルス警察も捜査に動いているが、女性たちとの間に同意があったとして違法性を否定したうえで、女性たちを感情的に傷つけたことを認めた。

「僕は30代で、彼女たちは20代でした」「僕は当時、俳優として成功しており、彼女たちは僕といるだけで喜び、もしかしたら心から同意していたわけではないかもしれませんが、イエスと言っていました。そこにパワーの不均衡がありました」「自分の過ちを認め、説明責任を果たすためにこのインタビューを受けました。僕は自分勝手な最低の人間で、自分が気分よくなるために人を利用しました。ですが過ちを認め、すでに前に進んでいます」

現在は「より健全で、バランスの取れた人間になりました。父親としても、成長しました。自分の人生、回復したこと、全てに感謝しています。もう後戻りはしませんし、過ちは繰り返しません」と述べた。

またこのインタビューでは、彼が13歳の時に若い聖職者から受けたという性的虐待にも触れている。「自分のコントロールできない形で、性行為というものを知りました。当時の僕には力がなく、為す術もありませんでした」「セクシュアリティというものに、自分の意思とは関係なく、恐ろしいかたちで触れることになったのです。以来、僕は性的関係を持つ際は自分が支配力を持ちたいと思うようになりました」

なおアーミーは現在、依存症治療の過程で知り合った仲間を、ソバー・コンパニオンとして支援することに意義を見出しているそうだ。ソバー・コンパニオンとは、リハビリ施設を出た後、健康的な生活を確立する支援を行う役割のこと。「彼と一緒に暮らし、回復のためのミーティングやジムのスケジュール、食事の管理をして、健全な日常を送る手伝いをする予定です。誰かの助けを必要とする段階から、一段先に進み、他者を助けることができるようになったと感じています」

Text: Tae Terai