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ファウチ所長、米国の新規感染者数の高止まりを懸念-現在7万人前後

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米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルスのワクチン普及が加速しても、自信を持って経済活動を再開するには新規感染者数のベースラインが一段と低下する必要があると指摘した。

  ファウチ氏はNBCの番組で、新規感染者数が30万人から7万人前後に減少したものの、「その水準はなお高過ぎる」と発言。「高止まりを回避しなければならない」と述べた。

  米食品医薬品局(FDA)は27日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナワクチンに緊急使用許可(EUA)を付与したと発表した。このワクチンは接種が1回で済み、同社が今春に生産を加速させれば、ワクチンが急速に普及するとみられている。

  米国内でワクチン接種は加速しており、今後もさらに加速が見込まれるものの、感染力の高い変異株が広がりつつあり、州政府が制限解除を急ぎ過ぎることを保健当局者は懸念している。

  ファウチ氏は「新規感染者数のベースラインを現行水準より引き下げる必要がある。特にカリフォルニアやニューヨークなどで懸念される変異株が確認されているためで、われわれは動向を注視している」と話した。

原題:
Fauci Worried That U.S. Virus Cases Will Stick at 70,000 a Day(抜粋)

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