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モルガンS、アジア人員削減を拡大-中国の有力バンカーや幹部も対象

Morgan Stanley headquarters in New York.

Morgan Stanley headquarters in New York.

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

モルガン・スタンレーは、アジアで人員削減を広げている。中国の有力バンカーも含め、少なくとも6人のマネジングディレクターが対象になるという。米中の緊張の高まりや低調な経済成長によって、アジアのディールメーキングは低迷している。

  削減されるマネジングディレクターには、中国での企業合併・買収(M&A)を専門とするクラレンス・クォック氏やコーポレートファイナンスのジュリア・シャオ氏、テクノロジー分野を担当するトニー・イン氏らが含まれると、事情に詳しい関係者が明らかにした。この関係者は公に話す権限がないとして、匿名を条件に述べた。対象者には過去2年に昇格したシニアバンカーも複数いるという。

  モルガン・スタンレーの中国事業担当チームは歴史的に他行に比べて規模が大きかったため、今回の削減は米銀として最大級となる可能性がある。中国の景気回復が期待されたよりも弱いほか、中国市場を世界の投資家が避けていることもM&Aの不振に寄与している。

  同行は今週から香港、上海、北京などアジア地域の削減対象者に通知を始めたと、関係者が述べた。

  香港在勤の広報担当者はコメントを避けた。クォック、シャオ、イン各氏にコメントを求めたが返答は得られていない。

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原題:Morgan Stanley Asia Job Cuts Include Key China Bankers, Six MDs

(抜粋)

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