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ミーム銘柄の人気復活はS&P500種の「危険信号」-BTIG

投資家が高リターンを狙って評価の低い個別株を探す中で、2021年に個人投資家の熱狂を呼んだいわゆる「ミーム銘柄」の人気が再び高まりつつある。しかしミーム株の値上がりはS&P500種株価指数の「危険信号」でもある。

  BTIGのジョナサン・クリンスキー氏はこのところのミーム銘柄動向のように、最も大量に空売りされた銘柄の一部の株価が上昇し、生活必需品銘柄のような安全資産の株価が下がる場合、幅広い市場で相場が数日間下落するのに投資家は備えるべきだと顧客向けリポートで指摘した。

  リビアン・オートモーティブライオット・プラットフォームズなどを含むソラクティブ・ラウンドヒル・ミーム株指数が直近3営業日で10%余り上昇する一方で、コンシューマー・ステープルズ・セレクト・セクター・SPDRファ ンドは1.3%下落。

  過去1年半の間に両者のスプレッドが10ポイント以上になったのは17回で、そのうち12回はS&P500種が3営業日後と5営業日後に下げているとクリンスキー氏は説明した。

Meme Stocks Stage a Rebound | Group of retail trader favorites have outperformed recently
 
 

  BTIGのデータによれば、ミーム指数が前回、3営業日のスパンで生活必需品銘柄を2桁上回った時は、その後の20営業日でS&P500種は4.5%下げた。

  ソラクティブ・ラウンドヒル・ミーム株指数の25構成銘柄のうち、6日終値から下げているのは3銘柄に過ぎない。上げを主導しているのはカーバナやライオット・プラットフォームズ、アップスタート・ホールディングスだ。

原題:Meme Stocks Are Back, Waving a Short-Term ‘Red Flag’ for S&P 500(抜粋)

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