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2月6日は今年最も小さく見える満月“スノームーン” ──情熱が運命を切り開くとき

2月6日はしし座の満月。アメリカ先住民の間では「スノームーン」と呼ばれており、今年最も小さく見える「マイクロムーン」でもある。この時期に鍵を握るテーマは「自己主張」。ただし、自分を変えることを目的とするのではなく、情熱のままに自分を生きてみることが大切だと人気占い師の真木あかりは語る。人生のブレイクスルーを起こすために必要なことを振り返ってみよう。

寒空に映えるマイクロムーンを見上げて

Photo: bilanol/ 123RF

2月6日(月)の午前3時半頃、満月が起こります。2月の満月は、アメリカ先住民の間では「スノームーン」と呼ばれます。日本でも、各地から大雪のニュースが届く頃ですね。ちなみに今回の満月は、2023年に起こる満月のうち、地球から一番遠い場所で起こるマイクロムーンでもあります。ご存知の方も多いと思いますが、月の軌道は楕円形で、太陽や月の重力によっても軌道が変化するため、地球からの距離はまちまち。近い時はスーパームーンなどと呼ばれます。ただ、小さく見えるからといって満月の恵みが減るというわけではありません。大きさの違いを感じるか、感じないかも楽しみつつ、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

自分を表現すること──クリエイティブと愛

今回の満月はしし座で起こります。自己主張にスポットライトが当たることから、自分の個性を打ち出すことについて「満ちる」とき、と言えそうです。特にクリエイティブ関連の仕事をしている人、「創作」「表現」といった言葉に該当するような趣味を持っている人は、感慨深く思うことがあるかもしれません。それは、自分の作品や表現について努力してきたことが、一定のラインに到達するときだからです。

人によっては「全然納得がいかない」と、地団駄を踏むような思いにとらわれることも。とは言え、「努力してこなかったということか」などと、自分を責める必要はありません。自分対して納得がいかないのは苦しいことではあります。しかし、「もっと自分に合うやり方がある」ということなので、伸びるのはこれから。当たりの宝くじばかりを選んで買うことができないように、いきなり自分にぴったりの方法を引き当てられることばかりでもありません。大事なのは、自分に合ったやり方を探り当てることです。満月は「満ちる」ときにして、「調整と振り返りのタイミング」。そして、愛について「満ちる」ときでもあります。愛を探している人、大切に思う相手がいる人は、ここで自分の愛を振り返ってみるといいでしょう。

ブレイクスルーと情熱

Photo: enki/ 123RF

満月は無意識を表す月と、意思を表す太陽が向かい合わせになっている状態。そこに今回、葛藤や摩擦を生む角度で巡っているのが天王星です。天王星は「自由と改革の星」と呼ばれ、ブレイクスルーをもたらす星です。この影響により、満月がもたらす「振り返りと調整」が、「自分を変える」ことと直結する人が多いはず。意識的にせよ無意識的にせよ、「自分はこうだから」と主張することで変化を拒んだ経験はありますか? 信念を貫くことは素敵で大事なことですが、私たちは時折、こだわらなくてもいいことにこだわったり、貫かないほうがイージーに生きられることを貫いたりしがちです。それによって、運や現状に行き詰まりが生じた場合、この満月のタイミングで、「振り返りと調整」が「自分を変える」ことで効いてくるでしょう。

自分を変えるというのは、実にストレスフルなアクションです。大事だからこだわってきたわけですし、頑張って貫いてきたわけです。その努力を否定されたような気持ちになるのは当然でしょう──たとえ、それが被害妄想であるとわかってはいても。ただ、この満月にもうひとつ、「調和」の角度で力を貸してくれる星があります。それが「情熱と闘いの星」である火星。より良く生きたい、幸せになりたい。そういう思いがあるなら、情熱は自分を変えるために、十分な手助けをしてくれるでしょう。自分を変えることを目的とするのではなく、ただ情熱のままに自分を生きてみる。そうすることで、いつの間にか変わっているということがあるかもしれません。

【今回の満月でやってみるといいこと】
・創造的なことをする
・愛を伝える
・自分の意見を積極的に口に出す
・ゴージャスなイメージのアクセサリーを身につける
・いろいろな人のいろいろな考え方を学ぶ

Profile
真木あかり(まき あかり)
占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』(説話社)や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。
http://makiakari.hatenablog.com/

Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao