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西村経産相、現時点でSUMCOへの支援を決定した事実はない

西村康稔経済産業相は11日の会見で、シリコンウエハー大手SUMCOの新工場への補助金交付について、「報道内容は承知しているが、現時点でSUMCOに対して新工場の支援を決定した事実はない」と述べた。

  西村氏は一般論として、シリコンウエハーは半導体の重要素材で、同社は信越化学工業と並んで世界の大半のシェアを持っており、「グローバルサプライチェーンの中で極めて重要な位置付けだと認識している」とした。

  SUMCOの新工場については、日本経済新聞が11日、経済産業省が佐賀県に新設するの同社のシリコンウエハー工場に750億円の補助を行うと報じていた。同社株は11日の株式市場で一時8.8%高の2151.5円と、22年2月10日以来の日中上昇率となった。

  SUMCOの広報担当は、補助金申請はしたが審議中と聞いており、確定していないので報道内容に関しては答える立場にないとコメントした。

  政府は半導体の安定供給確保を経済安全保障上の重要課題に掲げている。台湾積体電路製造(TSMC)や米マイクロンが国内に建設する先端半導体工場に補助金を交付するほか、日本勢のシェアが高い半導体材料や製造装置の設備投資も支援することで、国内のサプライチェーン強化を図る。 

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