「FENDER FLAGSHIP TOKYO」がオープン──GQエディターズ・リポート

6月30日(金)、東京・原宿に旗艦店が誕生する。
「FENDER FLAGSHIP TOKYO」がオープン──GQエディターズ・リポート

世界初

米・ギターブランド「フェンダー」の初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO(フェンダー フラッグシップ ストア)」が、6月30日(金)にオープンする。店舗の場所は東京・原宿で、4フロア構成(総延床面積1068.4㎡)の巨大なストアだ。オープン前にGQエディターが店内の様子をチェックした。

「American Acoustasonic® Telecaster® HOKUSAI」

葛飾北斎『富嶽三十六景』をボディトップに描いたモデルがオープン記念モデルで登場。33万円。

あらゆるフロアにギターがある

「フェンダー フラッグシップ ストア」は、地上3階、地下1階のフロアを有するギターの専門ショップだ。それぞれの構成を説明する。地下1階はアコースティックギターのコーナー。そのほかにワークショップなどイベントスペースのほか、「フェンダーカフェ」が常設される。1階はフェンダーの新しいギターのほか、アパレルが展開される。2階はアメリカ製と日本製のモデルを中心としたギター/ベースのラインアップが並ぶ。3階は「フェンダー カスタム ショップ」専用のフロアだ。VIPルームも併設される。空間は「クライン ダイサム アーキテクツ」が手掛けた。

世界中の著名アーティストたちのライブショットが飾られている階段。

とりわけ圧巻なのは各フロアをつなぐ大きな螺旋階段だ。ここにはフェンダーを愛用する著名ギタリストたちのライブショットが飾られる。その数、70以上。ライアンアップはジミ・ヘンドリックスのほか、エリック・クラプトンからジェフ・ベックなど、世界を代表するアーティストばかり。ギター界のホール・オブ・フェイムといったところか。

アンプエリアには防音ルームもあり。

ギター/ベースファンにとっては、2階の奥にあるアンプエリアと、3階の「フェンダー カスタム ショップ」は、一度は訪れたいスポットだろう。アンプエリアでは特設の防音ルームをそなえ、30機種以上のアンプが試用でき、フェンダーのペダルエフェクターも用意されている。楽器専門店でもここまで揃うことはない。「フェンダー カスタム ショップ」では、過去にオーダーされたマスタービルダーの限定モデルのほか、ファンの間で語り継がれてきた名作が一堂に会する。実際に眺めるだけでも楽しめる。

2階の「Made in Japanコーナー」の反対側には、アメリカ製のモデルが並ぶ。

ボディをモチーフにしたブックスタンド。

なぜ今、ギターなのか。フェンダーのプレスリリースによると2015年以降、日本市場は連続して売上が2ケタ成長率を続けているのもその理由のひとつだという。その昔に起きた“バンドブーム”とも、“DJブーム”とも違う、新しいインディペンデントな音楽ムーブメントの前兆がいま実は起きていて、それがこのメガストア誕生のきっかけなのだろうか。最新の“ギターの聖地”の詳細はギャラリーをチェックしよう。

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フェンダー フラッグシップ ストア

住:東京都渋谷区神宮前1-8-10
営:11:00〜20:00
https://www.fender.com/ja-JP/fender-flagship-tokyo.html

編集と文・岩田桂視(GQ)