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ワイヤーカード前CEO、持ち株の半分余りを処分-融資の担保

ドイツのオンライン決済会社ワイヤーカードのマーカス・ブラウン前最高経営責任者(CEO)は先週始めに同社株10億ドル(約1070億円)相当を保有していたが、週末までにはCEOを辞任したほか、マージンコールに対応するためその半分余りを処分した。

  ブラウン氏(51)はワイヤーカードの会計処理を巡る捜査の一環で22日にミュンヘンの警察に出頭した。監督当局への届け出によると、同氏は18、19両日に550万株を売却。それにより持ち分は3%に低下し、持ち株は約6000万ドル相当となった。

  ワイヤーカードは現金19億ユーロ(約2290億円)の所在が分からなくなっており、当局が調べを進めている。

独ワイヤーカードから顧客離れ相次ぐ、19億ユーロ所在不明で

  ブラウン氏は2017年12月、1億5000万ユーロの信用枠を確保するため持ち株の半分を担保として差し入れた。

  今月17日の時点でその価値は4億3500万ユーロで、融資の担保として十分だった。だが19億ユーロの所在不明が明らかになったことから株価が急落。19日までに担保分の価値は約1億ユーロに目減りした。

原題:Wirecard’s Braun Dumps Stock, Joining Ex-Billionaire Ranks (1)(抜粋)

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