『IN THE SOOP フレンドケーション』で話題!Peakboyを知っているか?

韓国の音楽シーンを牽引するPeakboy(ピークボーイ)が、『GQ JAPAN』初登場!
『IN THE SOOP フレンドケーション』で話題!Peakboyを知っているか?

ラッパー、シンガーソングライター、プロデューサーとして活動する韓国出身のPeakboy。2017年のデビュー以降、メロウなバラードからハードなヒップホップまで、シーンのトレンドとシンクロするような多彩な楽曲を発表してきた。10月末、東京・渋谷のWOMBでの日本初ライブを終えたばかりのPeakboyに、自身のクリエイティブのことから、友人であるパク・ソジュンやBTSのVらと出演するリアルバラエティショー『IN THE SOOP フレンドケーション』、そして、ファッションについてまでを訊いた。

──10月17日の日本での初ライブはどうでしたか?

思っていたより多くの人に来ていただけて嬉しかったのと、とても楽しかったですね。

──9月にはドバイでのライブもありましたが、海外でライブをする体験をどんな風に捉えてますか?

海外での活動は毎回とてもドキドキしますし、楽しみな気持ちでいっぱいになります。海外のファンが自分の音楽に反応してくれている姿を見るととても感動します。

──思い出深い出来事というと?

あるライブの関係者に韓国料理店を経営されている方がいて、冗談半分で「味噌チゲが食べたい」と言ったら、翌日に作って持ってきてくれたことですね。とても嬉しかったです。

──多彩な楽曲を発表されていますが、一番影響を受けているアーティストというと?

タイラー・ザ・クリエイターです。ファッションもミュージックビデオも「これはタイラーの作品だ」と知らなくてもすぐに彼の作品だとわかる。僕は楽曲を作る際にファッションやミュージックビデオといった音楽以外の要素もすべて考えてから取り組むんですが、様々な面ですごく影響を受けています。

──日本のアーティストで気になる人はいますか?

Awichです。今回のパーティーの準備をしている際に、日本でのパーティーなので日本の曲もかけようと思い、スタッフがリストを作ってくれたんです。その中にAwichの曲があって聴いてみたらとても良くて、ほかの曲も聴いてみたら全部が良かった。好きになりました。

──悩みを抱えている時、親友であるパク・ソジュンさんの存在が励みになったと「IN THE SOOP フレンドケーション」でおっしゃっていたこともありました。どんな風に救われたのでしょうか?

僕は自分の悩みを人に話さないタイプなんですが、パク・ソジュンは自分にとってはお兄さんみたいな友達です。悩みを聞いてくれたからといって解決するわけではないんですが、自分のことかのように一緒に悩んでくれたので、とても励みになりました。

──「IN THE SOOP フレンドケーション」には、パク・ソジュンさん以外に、BTSのVさん、チェ・ウシクさん、パク・ヒョンシクさんが出演されていますが、表現者でもあり友人でもあるほかのメンバーはどんな存在ですか?

僕は一人っ子なんですが、もし兄弟がいたらこういう感じなんだろうなって思います。だから兄弟みたいな存在ですね。

──2020年に発表されたVさんの「Snow Flower」をプロデュース&フィーチャリングされていましたが、どんなところにこだわった曲ですか?

あの曲はVから「クリスマスの時期にファンに温かい曲をプレゼントしたい」と相談され、だったら一緒に作ってみようっていうところから始まりました。それで、僕が思う温かいサウンドのアプローチをVに相談し、お互いのアイディアがうまくミックスできた曲だと思います。

──ラッパー/シンガーシングライターの活動とプロデュース業はどう切り分けているのでしょう?

音楽に携わる際にはそういう切り分けはなるべく考えずにいます。歌う時も作曲する時も同じ自分だと捉えています。

──インスピレーションはどんなところから得ることが多いですか?

僕は本や映画からはあまり影響を受けないタイプで、日常生活における経験から曲を作ることが多いです。東京に来てからも、「in the TOKYO」という曲を遊びで作りました。東京に来て感じた気持ちを込めた曲ですね。

──楽曲を作るうえで大事にしていることは?

自然であること。あるものはないと言わず、ないものはあると言わない。ありのままを伝えることを一番大事にしています。サウンドについても、その曲に対してすべての人が良いと思うわけではないので、ターゲットを絞るというよりは、自分が感じたままを表現するということを意識しています。例えば、新しい服を買ったらその服を着たまま曲を作ってみたり、美容院で髪を切ったり、普段とは少し特別なことをして曲を作ると、うまくありのままの感情が出ていきますね。

──日常生活の中に自然と楽曲作りがあるということでしょうか?

そうですね。(スマホのメモを見せながら)普段生活する中で、何か感じたことがあるとこうやって常にメモしています。このメモを見返して曲に膨らませることが多いですね。

──オフは何をすることが多いですか?

たっぷり寝たり、友達とカフェに行ってコーヒーを飲むことが多いです。最近は、もうすぐ2022年が終わるので、どうやったらうまく締め括れるかなということを考えています。あと、『チェンソーマン』にハマってます(笑)。

──好きなファッションというと?

昔は結構気を遣っていたんですが、最近は楽さしか求めてないです(笑)。着心地の良い服を着ています。今日の衣装もスタイリストさんに用意してもらったものではありますが、自分で選んでいるので私服に近いですね。

──挑戦してみたいファッションやアイテムはありますか?

歯に着けるジュエリー、グリルズをやってみたいです。

──日本滞在で楽しみにしていることは?

日本の伝統を感じる場所が好きなんです。今回の来日では行けないんですが、京都はすごく好きですね。

──10年後にどんなアーティストになっていたいですか?

良い家庭をもって、良い音楽を作って、日本でも多くの人に愛される存在になりたいです。

ジャケット¥220,000、パンツ¥52,800  BY Children of the discordance(スタジオ ファブワーク TEL.03-6438-9575)パーカ¥41,250 BY ERL モータル トウキョウ TEL.03-6416-3181)

Peakboy

1989年5月27日生まれ、仁川出身。本名はクォン・ソンファン。デビュー前からプロデューサーとして活動をはじめ、2017年シングル「Juicy Wave」でデビュー。俳優のパク・ソジュンとは高校の同級生で、その友達であるBTSのVやパク・ヒョンシクとの交友関係を築いていった。

PHOTOGRAPHS BY TAKAO IWASAWA

STYLED BY CODAN

HAIR STYLED & MAKE-UP BY KATSUYOSHI KOJIMA

TALENT CASTING BY MARI OCHIAI(TTG)

TRANSLATION BY DAISUKE NAKAJIMA

WORDS BY KAORI KOMATSU