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ブレイナード氏、米国の景気回復は「堅調」-バイデン政権の実績強調

米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長は米経済について、リセッション(景気後退)に陥るとの予測が出ていたが実際には堅調だと強調した。

  ブレイナード氏は12日、エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演で、バイデン政権が講じた政策の進展について話す予定。2024年に米大統領選を控え、バイデン政権高官からは経済面での実績アピールを狙った発言が相次ぐ。

  講演原稿によると、ブレイナード氏は「リセッションがすぐそこまで来ているとの予想が繰り返されているが、米国の景気回復は堅調で、インフレ率は低下している」と指摘。「著しい雇用破壊が伴わなければインフレ率は下がらないとの予測が覆されている」とした。

President Biden Delivers Remarks On Protecting Consumers From Junk Fees
ブレイナード国家経済委員会(NEC)委員長
Photographer: Nathan Howard/Bloomberg

  同氏の講演は6月の米消費者物価指数(CPI)発表の数時間後。同CPIは過去2年余りで最も低い伸びにとどまった。共和党はこれまで、バイデン氏が推進してきた歳出法案が物価上昇を助長していると批判してきただけに、新しいデータは大統領に反論の材料を提供することになる。

米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ近く打ち止めとの期待高める (3)

  ブレイナード氏は「これらの経済的利益は偶然に生じたものではなく、熟慮された戦略がなければ持続することはない」としている。

原題:Brainard Sees ‘Solid’ US Recovery, Downplays Recession Risks(抜粋)

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