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北朝鮮、米軍機EEZ侵入で空軍機が緊急発進と発表-米韓に警告

  • 北朝鮮の主権と安全に対する重大な侵害-金与正氏の談話
  • 韓国軍によれば、米軍の偵察機は北朝鮮の空域を侵犯していない

北朝鮮は自国の排他的経済水域(EEZ)に米軍の偵察機が侵入したとし、空軍機をスクランブル発進させたと国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ発表した。こうした侵入が続けば、「衝撃的」な結果が待ち受けている可能性があると警告した。

  金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正党副部長は11日の早い時間に出した声明で、北朝鮮空軍機の出撃を受け、米軍機は「退却」したと主張。「敵対国の偵察機が北朝鮮の200カイリ経済水域に侵入したことは、明らかに北朝鮮の主権と安全に対する重大な侵害である」とコメントした。

  金与正氏の談話は、無人機を含む米国の偵察機が8日間連続で北朝鮮沿岸を飛行し、領空侵犯を繰り返したと北朝鮮が非難した数時間後に公表された。

  韓国軍によれば、米軍の偵察機は北朝鮮の領空を侵犯していない。韓国側は、北朝鮮が公海上での「通常の飛行活動」を威嚇し、故意に緊張をあおってると指摘し、そうした行動を直ちにやめるよう求めている。合同参謀本部の報道官は韓国軍と米軍が即応態勢を維持していると説明した。

  金与正氏は米国の活動を韓国が擁護しているとも批判。米軍による挑発行為について、韓国軍は「またもや率先して北朝鮮の主権侵害を否定し、恥ずかしげもなく『通常の飛行』だと断定した」としている。

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原題:North Korea Says It Scrambled Warplanes to Ward Off US Aircraft(抜粋)

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