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もっと気軽に!生まれ変わった新たなアートシティ、ドーハに行こう【連載・今週のハッピーデスティネーション】

旅のエキスパート、ダージリン コズエが綴るハネムーンのデスティネーション指南。今回は東京から12時間、ドーハをご紹介。ヨーロッパへの乗り継ぎの地としてもアクセスの良い街、ドーハが今、華麗なる変貌を遂げている!?

みなさん、こんにちは。

先週は「ハネムーンに激推し!空飛ぶスイートルーム、カタール航空」でカタール航空への愛を徒然なるままに綴らせていただいた、ダージリン コズエです。

さて、観光地としてはまだまだメジャーではないものの、ヨーロッパやアフリカへ行く際に、ドーハ(カタール航空)やドバイ(エミレーツ航空)を利用して乗り継がれる方もいらっしゃるかと思います。

私もこれまで何度もドーハのハマド・インターナショナル・エアポートを利用していたのですが、今回初めてドーハ市内へ出かけてみることにしました。

ドーハは長いこと「世界一退屈な街」と言われていたのですが、(私も空港から出ることはなく……)、実際に市街に出てみてびっくり。

ものすごいアートシティへと変貌していたのです。

ということで、まずは2019年にオープンした、国立カタール博物館(National Museum of Qatar )をご紹介します。

設計はフランスの建築家ジャン・ヌーヴェル

す、す、すごすぎる!!

この建物は、近隣で採取することができる石、「砂漠のバラ(Desert Rose)」にインスピレーションを受けたとのこと。砂漠のバラとは、有機物がバラの薄い花びらのように、自然に重なり合い結晶化したもので、円盤が様々な角度から幾重にも連なり、まさに自然のバラのように独創的なフォルムですね。

個人的にジャン・ヌーヴェルの作品は好きなので、かなりうかれ気味だったのですが、そうでない方も、博物館に近づくにつれ、一気に鼓動が高鳴ること間違いなしの建物です。

ほかにもドーハでは、美術館などで、様々なエキシビションをやっているようで、私が訪れた時は、幸運にもイスラム美術館 (The museum of Islamic art)で「Yayoi Kusama: My Soul Blooms Forever」を開催していました(現在は終了)。

このイスラム美術館は、パリのルーヴル博物館前のピラミッドを設計したI.M.ペイによって手がけられ、人工島の上に作られた建物だけでも見に行く価値はあるかと思います。

また、ダウンタウンにあるM7では、メゾン ヴァレンティノとカタール博物館が「Forever – Valentino」を2023年4月1日まで開催しています。

ブランド創設者のヴァレンティノ・ガラヴァーニの時代から、現在のクリエイティブ・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリまでの約200点以上ものオートクチュール作品を見ることができ、それはもう、圧巻のエキシビションでした。

会場では、いくつもの部屋で異なるテーマで作品が展示されており、まるで演劇を鑑賞しているかのような感覚で、進化し続けるブランドの軌跡をじっくりと楽しむことができます。

至近距離で繊細なディティールまで見られる贅沢な体験、ぜひドーハに立ち寄るタイミングがあればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

そのほかにも、パブリックアートや気になる建築物が点在していて、色々行きたいところが山ほどあったのですが、時間の関係で断念。ドーハで1泊すればよかった……と悔やまれるほどでした。ぜひみなさんも乗り継ぎで時間がある時は市内でアートを楽しんでみては?

*2023年2月1日より、カタール入国の際に指定の医療保険の加入が義務化されました。空港で支払って加入することも可能。大使館のサイトなどで随時情報をご確認ください。

著者:Darjeeling Kozue(ダージリン コズエ)
トラベル誌、女性誌の編集者を経て、現在は外資系企業でコミュニケーション ディレクターとしてイベントやバズクリエイションを手がける。隙あらば旅。ラグジュアリーなリゾートホテルから、アドベンチャラスな秘境まで。業界でも有名な旅のエキスパートだ。