コンテンツにスキップする
Subscriber Only

モルガンSの元トップFXトレーダーが退社-19年の損失巡る調査後

モルガン・スタンレーのシニアトレーダーだったチアゴ・メルツァー氏が同社を退社した。同氏が所属していた外為オプション部門での2019年の巨額損失と取引の不適切な評価を巡る疑いについて内部調査が行われてきたが、同氏の行動についての調査結果をモルガン・スタンレーが公表した。

   モルガン・スタンレーが米金融取引業規制機構(FINRA)に開示した情報によると、FXオプションとして知られる通貨デリバティブ(金融派生商品)のトレーディングを監督していた同氏は、一部取引の不適切な評価および社内で認められていないコミュニケーション手段を使用した疑いを理由に6月に「解雇」された。同社は2019年終盤に不正の疑いについて内部調査を開始したと、ブルームバーグが当時報じていた

  FINRAの報告書によると、メルツァー氏は「証券外ポジションを損益目標に照らして評価するための指針を他者に提供」していた。また、取引についての連絡で「社内で承認されていないコミュニケーションプラットフォームを利用」していたとされている。

  モルガン・スタンレーの広報担当マーク・レイク氏とメルツァー氏はコメントを控えた。メルツァー氏は不適切な評価について関与を否定していると、事情に詳しい関係者が述べた。

原題:
Former Top Morgan Stanley FX Trader Leaves After Lengthy Probe(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE