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エヌビディア、AI新製品発表-スパコンやネットワークシステム

更新日時
  • AI巡る熱狂でエヌビディアの時価総額は半導体業界首位に
  • ビデオゲームのキャラクターをよりリアルにすることも目指す

エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は29日、人工知能(AI)に関連する新たな製品・サービスを発表した。AIを巡る熱狂による株価急伸でエヌビディアの時価総額は押し上げられ、半導体メーカーとしては世界首位となっている。

  幅広い種類の新製品には「DGX GH200」と呼ばれるAIスーパーコンピューターが含まれる。フアンCEOが台湾で開催されている台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)で説明した。DGX GH200はテクノロジー企業が対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」の後継サービスを開発するのを支援するもので、マイクロソフトメタ・プラットフォームズアルファベット傘下グーグルなどが最初のユーザーとなる見込みだという。

  エヌビディアはさらに、AIやメタバースを使って広告作成コストを押し下げるため英広告大手WPPと協力する。データセンター内の情報速度を急速に高めるネットワークシステムを導入するという。同社はまた、人々がビデオゲームとやり取りする方法に変化をもたらすことも目指している。「エヌビディアACEフォーゲームズ」と呼ばれるサービスはAIを使い、背景のキャラクターを活性化させ、より強い個性をもたせるようにする。

  フアンCEOは、従来のテクノロジー業界のアーキテクチャーの改良スピードでは、もはや複雑なコンピューティングタスクに追いつけないと主張。AIの可能性を最大限に実現するため、顧客はコンピューティングの一層の加速と、エヌビディア製のようなGPUに目を向けるようになっているとした。

  「われわれは新しいコンピューティング時代の転換点に到達した」とフアン氏は語った。

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エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(5月29日)
Photographer: Debby Wu/Bloomberg

  相次ぐ発表は、エヌビディアが画像処理半導体(GPU)メーカーからAIブームの中心的企業に脱皮しようとしていることを裏付ける。フアンCEOが先週示した5-7月(第2四半期)の売上高見通しは、アナリストの予想を40億ドル(約5600億円)近く上回った。AIタスクを処理するデータセンター用半導体の需要がけん引している。発表を受け、エヌビディアの株価は最高値を更新。時価総額は1兆ドルに迫った。

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原題:Nvidia Unveils More AI Products to Capitalize on Tech Frenzy (1)(抜粋)

(CEOの発言を追加して更新します)
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