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イスラエルとパレスチナが衝突激化、ガザで48人死亡-全面戦争の恐れ

  • パレスチナが1000発以上のロケット弾、イスラエルも空爆繰り返す
  • 国連安保理は12日、パレスチナ情勢巡り第2回緊急会合を開く予定

イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区のガザ地区に対し、イスラエルが容赦ない空爆を実施した。同国の商業都市テルアビブにパレスチナが多数のロケット弾を撃ち込んだことに対する反撃で、死者数は増加、全面戦争に突入する恐れが高まっている。

  10日夜には2014年以降で最も激しい戦闘が発生した。これまでにガザでは48人が死亡した。イスラエルでは6人が死亡したと報告された。イスラエル軍の12日発表によれば、ガザ地区から1000発以上のロケット弾が発射され、イスラエル軍も空爆を繰り返している。ヨルダン川西岸ではパレスチナ人3人がイスラエル治安当局との衝突で死亡した。

  イスラエルのネタニヤフ首相は11日、イスラエル側で最初の犠牲者が出た後、「ハマスは予想しなかった攻撃を受けることになる」と警告した。イスラエルは当初、ガザの軍事施設を標的にしていたが、ハマスの情報機関有力者や司令官の殺害を狙うなど攻撃対象を広げている。

  エジプトや米国、国連などは武力衝突の沈静化を目指して外交努力を開始。国連安保理は12日にイスラエル・パレスチナ情勢を巡り第2回緊急会合を開く予定だ。

Debris seen at the site of an Israeli air strike.

イスラエルによる空爆を受けた後(5月11日)

原題:Diplomatic Push to End Israel-Gaza Fighting Builds as Toll RisesIsrael, Hamas Escalate Deadly Strikes as U.S. Calls for Calm (2)(抜粋)

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