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中国が米法執行機関による「おとり捜査」で異例の警告、渡航の国民に

中国は米国への渡航者に対し、同国の法執行機関による「おとり捜査」に注意するよう呼び掛ける異例の警告を発した。最近の関与増加にもかかわらず、米中で緊張が続いていることがあらためて示された。

  中国外務省は10日、領事部が運営する微信(ウィーチャット)の公式アカウントに掲載した勧告で、「米国に渡航する中国人はさらに警戒を強め、米国のわなやおとり捜査に引っ掛からないよう注意する必要がある」とした。 

  中国政府は常々、米国における銃や人種間の暴力について国民に注意を喚起しているが、恣意的な拘束の危険性を明確に指摘するのはまれだ。

  イエレン米財務長官は先週、北京を訪問。米中関係を「より確かな基盤」に近づけたと述べていた。バイデン政権の閣僚の訪中は、6月のブリンケン国務長官に続く2人目。

  米司法省は先月、合成オピオイド「フェンタニル」の製造・販売などに関する罪で、複数の中国企業と従業員を起訴、2人を逮捕したと発表していた。

原題:China Warns Its Citizens on ‘Entrapment’ by US Law Enforcement(抜粋)

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