花嫁の永遠の憧れ。優美なるオートクチュール・ウエディングドレス29
70年代のランバン(LANVIN)から80年代のヴェルサーチェ(VERSACE)、さらにはカール・ラガーフェルド期のシャネル(CHANEL)まで。モード史に刻まれる名作オートクチュール・ウエディングドレスをご紹介。
その長い歴史の中で、数え切れないほどの名作ウエディングドレスをこの世に送り出してきたパリ・オートクチュールコレクション。精巧に仕立てられた壮麗なデザインの数々は、いつの時代も見る者に多くの感動を与えてくれる。
中でもカール・ラガーフェルド期のシャネル(CHANEL)では、ウエディングドレスを纏ったスーパーモデルがショーを締めくくるという伝統が築かれた。そしてそれは、現在のクリエイティブ・ディレクターであるヴィルジニー・ヴィアールによって受け継がれ、最近では俳優のマーガレット・クアリーが彼女のもとで花嫁姿となった。
ヴェルサーチェ(VERSACE)でも、これまでにいくつものアイコニックなブライダルルックが誕生している。1992年春夏コレクションでナオミ・キャンベルが纏った金色に輝くガウンや、1995-96年秋冬コレクションでケイト・モスが魅せたクリスタルのミニドレスは、そのほんの一部に過ぎない。
いっぽう、メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)とジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)は、型破りでアヴァンギャルドなブライダルスタイルを提案することで知られる。マルジェラの2015-16年秋冬ショーに登場したプラスチックに身を包んだ花嫁や、ゴルチエの1998-99年秋冬ランウェイを歩いたカップルの姿は、一度見たら忘れられないほど印象的だ。
ここでは、1970年代から現在までに披露されたオートクチュール・ウエディングドレスを厳選してご紹介。思わずため息が出るほどの優美な佇まいにインスパイアされて。