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米住宅在庫、過去最高ペースの伸び続く-ローン金利上昇で購入尻込み

  • 販売中の物件数は7月に前年同月比31%増、3カ月連続の最高増加率
  • 売り手市場は終わり、買い手の交渉力増す可能性-不動産情報サイト
Student housing outside the University of California, Berkeley campus in Berkeley.

Student housing outside the University of California, Berkeley campus in Berkeley.

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

米全土の住宅在庫数が7月に過去最高の伸びとなり、住宅ローン負担の増加が不動産市場を冷やしつつある兆しがまた示された。

  不動産情報サイト、リアルター・ドット・コムの9日付リポートによると、売りに出されている物件数は7月に前年同月比31%増加し、伸び率は3カ月連続で過去最高を更新した。

US Home Supply Soars

The inventory of listings increased at a record rate in July

Source: Realtor.com

  米金融当局がインフレ抑制に向けて進める利上げにより、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う米国の住宅ブームにブレーキがかかっている。住宅ローン金利が今年に入り急上昇したことで購入を再検討する人が増え、売れずに残る住宅が増えた。

  一部の売り手はこうした状況を受けて販売価格を引き下げている。リアルター・ドット・コムのチーフエコノミスト、ダニエル・ヘイル氏は「在庫が増えるにつれ、買い手の交渉力は増すだろう」と指摘。「過去2年の売り手市場は終わったようだ」と述べた。

  もっとも、在庫はパンデミック前の水準には戻っておらず、住宅価格は高どまりしている。住宅価格の中央値は7月に44万9000ドル(約6060万円)と、前年同月から17%上がり、6月に付けた過去最高値近くにとどまっている。

  7月に新たに売りに出された物件数は前年同月比2.8%減と、3月以降初めて減少。市況の変化を受け、住宅の売却を考え直す人もいるとみられる。

原題:

Home Inventory Soars at Record Rate With US Buyers Pulling Back(抜粋)

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