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ミャンマー中銀、国内の銀行やATMからの現金引き出しを制限

  • 現金使用を減らすことで「デジタル経済への移行を促進する」狙い
  • 電子決済を優先させるよう銀行に呼び掛け-現金管理向上に向け

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軍によるクーデターから1カ月となるミャンマーで、同国中央銀行は銀行や現金自動預払機(ATM)からの現金引き出しを制限する。

  タン・タン・スウェ中銀副総裁が署名した指示書によると、1日以降、個人は銀行口座から200万チャット(約15万円)を超える引き出しができなくなる。企業は1週間に最大2000万チャットの引き出しが認められる。

  1日付の同指示書は、政府機関や国民の間で現金の使用を減らすことで「デジタル経済への移行を促進する」ことが今回の措置の狙いだと説明。さらに、「銀行やノンバンク系金融機関の現金管理向上に向け、各行は電子決済や電子送金を優先させる必要がある」とした。

  ATMの現金引き出しは1日当たり50万チャットと、従来の1日当たり上限の100万チャットの半分に制限される。

  2月1日のクーデターを発端とする社会不安を受け、国営のミャンマー経済銀行を除く大半の銀行は支店の営業を停止している。

原題:
Myanmar Central Bank to Limit Cash Withdrawal From Banks, ATMs(抜粋)

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