厚さ2mm!の極薄時計「アルティプラノ アルティメート コンセプト」ほか──2022年「柴田充が選ぶピアジェの極私的3本」

第一線で活躍する時計ジャーナリストが「2022年注目の新作時計は?」のお題に答えた。柴田充が選んだピアジェの極私的3本は?
厚さ2mm!の極薄時計「アルティプラノ アルティメート コンセプト」ほか──2022年「柴田充が選ぶピアジェの極私的3本」

極薄への挑戦をジュエラーの美学と技でさらに磨きをかける

薄さへの挑戦はどこまで進むのだろう。2018年にピアジェが発表したアルティプラノアルティメートコンセプトのプロトタイプはわずか2mmを実現。一昨年には実機が登場した。新作はその快挙を讃えるトリビュートモデルだ。

そうしたマニュファクチャラーと同時に、ピアジェはハイジュエラーという顔ももつ。ピアジェ ポロ スケルトンは、その二面性を融合し、繊細なオープンワークを施したスケルトンの薄型ムーブメントをダイヤモンドの目映い輝きが飾る。

ブランドにとって極薄への挑戦は、ジェムセッティングやデザインの自由度を広げるために始まり、その伝統は貫かれるのである。ピアジェ ポロ デイトに加わったラバーストラップは、さり気ない秒針の赤にもスポーティな気品が漂う。

PIAGET

アルティプラノ アルティメート コンセプト

文字盤は、ブランドが位置するスイスの地に広がる星空がスーパールミノバで描かれ、幻想的な光を発する。さらに第1号機が誕生した年と日付が記され、時計史に刻まれた薄型の偉業を讃えるのだ。コバルト合金ケース×アリゲーターストラップ、手巻き、41mm径。6380万円〈PIAGET/ピアジェコンタクトセンター TEL: 0120-73-1874〉

ピアジェ ポロ スケルトン

ブランドの誇る厚さわずか2.4mmの超薄型ムーブメント1200Pのスケルトン化からさらに改良を重ね、耐磁性を備えた最新型の1200S1を搭載。その全身を計1747個のブリリアントカットダイヤモンドで飾る。18KWGケース×ブレスレット、自動巻き、42mm径。3190万円〈PIAGET/ピアジェ コンタクトセンター TEL: 0120-73-1874〉

ピアジェ ポロ デイト

ラウンドケースにクッション文字盤を組み合わせ、さりげない個性を主張する。台形の日付小窓や秒針の赤のアクセントも秀逸だ。従来のブレスレットから換装したラバーストラップは、文字盤とパターンを統一し、モノトーンをスタイリッシュに演出する。SSケース×ラバーストラップ、自動巻き、42mm径。141万6800円〈PIAGET/ピアジェ コンタクトセンター TEL: 0120-73-1874〉

Etienne Delacretaz