東急など、四国・瀬戸内で観光列車　3泊4日で80万円

東急とJR3社は27日、四国・瀬戸内エリアで観光列車を走らせる計画を発表した。豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」などを使い、岡山駅を起点にまずは2024年1〜3月、1回4日間の運行を6回予定する。価格は約80万円の見込み。各地にある名所を回りつつ、観光振興や地域活性化につなげていく考えだ。

東急のほかJR西日本やJR四国、JR貨物の4社で連携する。列車は東急が運営する「ザ・ロイヤルエクスプレス」のほか、JR貨物とJR西日本の電気機関車を使う。運行は電気機関車によるけん引を見込む。

観光列車は3泊4日で、岡山から高松や松山方面を周遊する。岡山駅から児島駅間をJR西日本、児島駅から四国島内をJR四国が運行する。東急が旅行商品の企画や販売、JR貨物が四国地方への列車の輸送などを担い、4社がそれぞれの強みを生かして協力する。

商品は7月ごろに専用窓口で売り出す。東急の高橋和夫社長は27日開いた説明会で、「伊豆や北海道で『ザ・ロイヤルエクスプレス』を走らせたノウハウを生かし、四国や瀬戸内エリアの地域活性や地域振興を進めたい」と話した。販売状況を見ながら継続運行していくことを検討する。