日本株は上昇、雨宮氏に総裁打診報道を受けた円安好感-車など高い
田村康剛
更新日時
東京株式相場は上昇。日本銀行次期総裁を巡り政府が雨宮正佳副総裁に就任を打診したと伝わり、外国為替市場で円安が進行した。金融政策の不透明感が払しょくされ買い安心感が広がっている。自動車や商社、電機といった輸出関連企業を中心に買いが入っている。不動産株が高く、非鉄金属や鉄鋼など素材株も値を上げている。
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市場関係者の見方
東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジスト
- 日銀の次期総裁打診を受けて金融政策の不透明感が払しょくされる。雨宮氏は、黒田総裁の政策を踏襲するとみられており、すぐには長期金利の0.5%の変動許容幅を拡大しないだろう
- 先週末の米雇用統計で景気の底打ちが見られたことも好感される
- 円安なので、自動車や機械といった外需関連に買いが入りやすい。半面、景気の再加速を背景に、電力・ガスや食料品などディフェンシブ銘柄も売られやすいだろう
東証33業種
上昇率上位 | 卸売、輸送用機器、石油・石炭、不動産、ゴム製品 |
下落率上位 | 空運、銀行 |
背景
- 日銀次期総裁、政府・与党が雨宮副総裁に打診する案で調整-報道
- 米雇用者数、予想大きく上回る51.7万人増-失業率53年ぶり低水準
- けさのドル・円相場は1ドル=132円台前半で推移、前営業日の日本株終値時点は128円61銭
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