【ウクライナ】ミサイル攻撃で2歳児死亡-攻勢の武器不足と高官
Bloomberg Newsウクライナに対するロシアの空爆は5月に急増し、6月に入っても激しい攻撃が続いている。3日遅くのウクライナ東部ドニプロ近郊の街へのミサイル攻撃では2歳の女児が死亡、子供5人を含む少なくとも22人が負傷した。
首都キーウへの攻撃はほぼ毎日続いているが、ウクライナ側の対空防衛システムがドローンやミサイルを撃墜している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、ロシアに対する反転攻勢の準備が整ったと述べた。ただ、短時間で成功するとの観測をいさめ、多数の犠牲者が出る可能性を警告した。
3日夜のビデオ演説で、「われわれの兵士への感謝を忘れないようにしよう」と国民に呼び掛けた。大統領の外交担当顧問トップを務めるジョフクワ大統領府副長官は英紙サンデー・タイムズに対し、ウクライナではまだ武器と弾薬が不足していると語った。
ゼレンスキー大統領はWSJ紙とのインタビューで、より迅速な武器供与や北大西洋条約機構(NATO)加盟への道筋が必要だとの従来からの主張を繰り返していた。
また、ゼレンスキー氏が1日、同国の防空能力および、ロシアの制裁回避やミサイル生産増強を支援する第三国の取り組みについて軍の最高司令官と協議したと、同氏のオフィスが明らかにしている。
シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)では、インドネシアのプラボウォ国防相が3日、ウクライナ領内でのロシア軍の位置を凍結した即時停戦案を提示したが、ウクライナのレズニコフ国防相は「ロシアによる停戦案のようだ」とこれに否定的な姿勢を示した。
原題:Shangri-La Latest: Lack of US-China Talks Disappoints Singapore、Ukraine Recap: Two-Year-Old Killed in Russian Strike Near Dnipro、Ukraine Recap: Ready for Counteroffensive, Zelenskiy Tells WSJ(抜粋)