イットルックからインスパイア。質感とパーツ使いで叶える、マニ&ペディ
伝統の職人技に心惹かれて
驚くほど繊細なタッチの3Dアートを得意とするア ーティスト。“モノトーン”の世界に花開く、華麗な 装飾や素材合わせの妙に惹かれたそう。「コレクシ ョンの象徴をデザインに落とし込みました」。1. センシュアルなタイツや、パール付きのバッグ、フリルシャツ(3D)がモチーフ。2. シースルー×ラメのドットに3Dのフラワーをあしらって。3. リアルなツイ ードの質感を細かく描き込み3Dとフェザー素材 を使って羽根を表現。4. 花柄を忠実に描き、コサージュ風の3Dアートとゴールドのジュエリーをオン。
なめらかなサテンを表現
ユニークなパーツ使い、自由でプレイフルなデザインを得意とする。“Y2K”に少しレトロな解釈を加えて。「シルバーのテキスタイルのリアル感を追求。 パーツで“盛り”要素を加えつつ、全体のシェイプ にこだわりが」。1. サテンの素材感を再現しながら カラーを立体パーツで表現。2. シルバーホイルで ユニークな質感を。全体の美しいシェイプはキープ。 3. サテンパープルとシルバーのバイカラー。ワイ ヤー使いでパイピングを。4. ボリュームのあるカラーパーツをあしらって。「夏は立体パーツが気分」。
ブラックと煌めきのエレガンス
東京やNYでの経験を元にパリを拠点に雑誌や広告、 コレクションで活躍。セレブリティのネイルも手がける。「甘さと辛さに加えて、ブラックとキラキラの バランスが好き」。ノーブルな世界観が得意。1. シルバーモチーフにスタッズを入れ込んだ。ストーンでフェミニニティをプラス。2. シルバーカラーの 上にチップを重ねて濃淡を。すっとセンターを走るフェザーがスタイリッシュ。3. ブラックで縁取り、ストーンで少しの甘さも。4. 縦長の視覚効果&フェザーの動きで爪先がまるで鳥の羽根のように。
大胆な「未来的デニム」
高いファッション性とコレクションへの深い考察で、トレンドを読み解く力に長けた知性派アーティスト。「シンプルだけど大胆、派手な色ではないの に印象的。未来的な中に“衣服”としての魅力を表 現」。1. ブランドらしさを凝縮。シルバー、スワロ、 ファーをミックス。2. アルファベットとロゴチャームを主役に、大胆なエクスプレッション。メタリックな質感とラメで輝きを。3. ジェルでデニムのクールな質感を表現。4. リアルなデニム素材をオン。DIYで染色、ダメージ加工もプラス。
Text: Kiriko Sano Editor: Risa Yamaguchi
※『VOGUE JAPAN』2023年8月号「ペディキュアから魅せるダイバーシティ」転載記事。