2021年2月、ロサンゼルス・ハリウッドの路上で散歩係の男性が銃で襲われ、レディー・ガガの愛犬2匹が連れ去られるという事件が起きた。銃弾を受けた男性は重症を負い、病院に搬送。連れていた3匹のうち、ミス・アジアは逃げて後に保護されたが、奪われたコージとグスタフの2匹は数日後に警察署に届けられ、無事安全を確保。実行犯3人と共犯者2人が逮捕され、事件は幕を閉じたかに見えたが、ここにきて飼い主のレディー・ガガが共犯者から訴えられてしまった。
ガガを訴えたのは、2匹を警察署に届けたジェニファー・マクブライドという女性。彼女は実行犯の父親と交際しており、のちに共犯者として逮捕され、有罪判決を受けている。法廷に提出された文書によると、当時映画『ハウス・オブ・グッチ』の撮影のためイタリアに滞在中だったガガは、50万ドル支払う用意があると情報提供を呼びかけたが、愛犬の返還に関して「説明を求めない」としていたことから、彼女はこの50万ドルを受け取る権利があると訴えた。さらに、報奨金に関し誤解を招くような提示をしたとして、150万ドル（約2億円）の損害賠償を求めている。
なお報道によると、ジェニファーは自分が白人女性であることから、捜査の手が及ばないと考え、2匹を警察署へ届けたようだ。主犯格の男性は21年の実刑判決を受け、ジェニファーにも2年間の保護観察処分が下されている。彼女はまだ保護観察下にあるため、ガガに経済的な損失が出た場合、彼女に補償を求めることができるそうだ。
Text: Tae Terai
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