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『ジョン・ウィック』シリーズのコンシェルジュ役、ランス・レディックが急逝

映画『ジョン・ウィック』シリーズのコンシェルジュ役などで知られるランス・レディックが、60歳の若さで急逝した。
Photo: Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic

映画『ジョン・ウィック』シリーズのコンシェルジュ役で知られるランス・レディックが、3月17日(現地時間)に60歳の若さで急逝した。代理人の発表によると、ロサンゼルス・ラジオシティの自宅で亡くなっているところを発見され、突然の自然死だったという。

レディックは、アメリカで3月24日に公開されるシリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(日本では9月公開)にも出演しており、第5弾とスピンオフ『バレリーナ(原題)』にも出演予定だった。また、ドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のセドリック・ダニエルズ警部補役でもお馴染みで、ほかにも「FRINGE/フリンジ」や「BOSCH/ボッシュ」、映画『エンド・オブ・ステイツ』(2019)などに出演している。

レディックの訃報を受け、『ジョン・ウィック』シリーズのキアヌ・リーブスチャド・スタエルスキ監督は「ピープル」を通じて共同で声明を発表。「愛する友人で同僚でもあるランス・レディックの訃報に触れ、深く悲しみ、胸が張り裂ける思いです。奥様ステファニーとお子さんたち、ご家族、ご友人の皆さんに愛と祈りを捧げます」と述べ、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を彼に捧げるとした。

『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)より。

Photo: © Lions Gate/Everett Collection/amanaimages

同シリーズで共演したイアン・マクシェーンも「ピープル」に「ショックで信じられません。ランスは素晴らしい人で、素晴らしい同僚でした。奥様ステファニーとご家族にお悔みと安らぎ、愛を捧げます」とコメントしている。

また、シリーズ第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)で共演したハル・ベリーも、インスタグラムでレディックをこう偲んでいる。「ご家族と彼を愛したすべての方に哀悼の意を表します。『ジョン・ウィック』のセットで初めて会った時、ランスがくれた大きな笑顔と心温まるハグを一生忘れません。彼のハートは何よりも大きくて、優しくてスウィートなエネルギーが部屋を明るくしてくれました。天国はまた一人エンジェルを手にしました。大切な友人、寂しくなります」

ほかにもレディックとともに仕事をしてきた業界人から、早すぎる死を惜しむ声が次々と寄せられている。「THE WIRE/ザ・ワイヤー」でショーランナーを務めたデヴィッド・サイモンは、「プロフェッショナルとして完璧で、献身的なコラボレーター、愛すべき紳士で、忠実なる友人。身を切られる思いです。あまりにも早すぎる死でした」とツイッターに投稿。ジェームズ・ガン監督も、「非常にいい人で、非常に才能ある俳優でした。悲痛な思いです。ご家族、ご友人、そしてコラボレーターの皆さんに愛を送ります」とツイートしている。

Text: Tae Terai