債券は上昇、米長期金利低下の流れ-5年入札順調で中期債中心に買い
山中英典
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11日の債券相場は上昇。米国で6月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、持ち高調整の買いで長期金利が低下した流れを引き継いだ。5年利付国債入札が順調な結果となったことを受けて中期債を中心に買いに拍車がかかった。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、5年債入札では応札倍率が約2年半ぶりの高さとなるなど幅広い需要を集めたとして、「一定の買い安心材料になる」と話した。
日本債券: 5年利付国債の過去の入札結果 (表)
新発国債利回り(午後3時時点)
先物 | 2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
147円74銭 | -0.045% | 0.095% | 0.450% | 1.070% | 1.310% | 1.450% | |
前日比 | 19銭高 | -1.0bp | -3.0bp | -1.5bp | -1.5bp | -1.5bp | -1.5bp |
5年国債利回りは3ベーシスポイント(bp)低い0.095%に低下。強めの5年入札結果が買いの号砲に。10日の取引で5月26日以来、およそ1カ月半ぶりの高水準となる0.125%を付けた。過去1年のチャートを見ると、0.05-0.15%のレンジ上限に近づいた局面では買いが入り、低下に転じるケースが見受けられ、今回も0.1%を下回った。
日銀は午前の金融調節で10年国債を0.5%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。債券先物の決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)対象の同オペも継続した。
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