中国のゲーム承認ペースは減速へ、厳格な新規制導入で－関係者

中国の規制当局は承認申請された新規ゲームに関して、コンテンツや未成年者保護でより厳格な基準を満たしているかどうかを踏まえ審査している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国市場でゲーム投入の遅れにつながる可能性が高い取り組みだ。

　　部外秘の情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、国家新聞出版署は８月に公表したゲーム時間や依存症対策の新たな規制に従っていることを確認するため、テンセント・ホールディングス（騰訊）やネットイース（網易）など開発企業が承認申請したゲームタイトルを評価し直している。当局は先月後半ごろに申請を差し戻し、新たな措置を踏まえたタイトルを再提出するよう開発業者に求めたという。

中国、ゲーム業界規制を強化－未成年は週３時間のみ利用可能

　　2018年にはゲームの収益化ライセンスが10カ月間にわたり凍結されたこともあり、今回の規制強化は投資家に当時を連想させた。ただ、新たな基準で承認を難しくする要因が１つ増えたものの、規制当局は申請の処理自体は続けていると関係者は話した。

　　香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）は先週、中国当局が承認自体を凍結すると当初報じたが、その後承認ペースが減速する見通しだと訂正していた。

　　テンセントの広報担当者はコメントを控え、ネットイースの担当者はコメント要請に返答しなかった。国家新聞出版署にはファクスでコメントを求めたが、返信はなかった。

原題：
China Is Said to Slow Game Approvals to Enforce Strict New Rules（抜粋）