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【欧州市況】株は小幅高、エネルギー高い-イタリアや周辺国債が上昇

22日の欧州株は小幅高。新型コロナウイルスの感染再拡大を抑制するための制限措置を英国が強化し、投資家は欧州の対応を慎重に見極めている。

  ストックス欧州600指数は0.2%高、前日は6月11日以来の大幅安だった。エネルギー株が買われた一方で、保険、旅行・娯楽が大きく下落した。制限措置に伴う市民生活の減速が追い風になりそうな食材配達企業ハローフレッシュやゲーム制作のユービーアイソフト・エンターテインメントが上昇した。

Industrials-laden DAX fell the most among major benchmarks on risk-off Monday

  欧州債はイタリア債を中心に周辺国債が上昇。同国の地方選挙でコンテ首相が成功を収めたことが好感された。ドイツ債は下落。2年債入札で需要が落ち込んだ。英国債も安い。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁がマイナス金利導入の見通しに冷や水を浴びせたことが手掛かりとなった。

  イタリア債は幅広い年限で上昇した。10年債利回りは2月13日以来の水準に低下、ドイツ債とのイールドスプレッドは2月24日以降で最小となった。

  ドイツ債の利回り曲線はベアスティープ化。前日見られた安全逃避買いによるブルフラット化の動きを一部戻した。

  英国債の利回り曲線はベアフラット化。短期金融市場が織り込む英中銀の10bp利下げの時期は来年6月と、前日の3月から後ずれした。

  ドイツ10年債利回りは3bp上昇してマイナス0.50%。フランス10年債利回りは2bp上昇してマイナス0.24%。イタリア10年債利回りは6bp下げて0.86%。

原題:Italy Bonds Lead Peripheral Gains, Bunds Fall: End-of-Day Curves、European Equities Inch Higher Following Monday’s Market Slump(抜粋)

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