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5月6日のチャールズ国王の戴冠式──ゲストや場所etc.、その詳細とは?

2022年9月8日のエリザベス女王の死去に伴い、チャールズ3世が国王となったが、正式な戴冠はしばらく待たなければならない。5月6日の歴史的な日を前に、開催場所や式典のゲスト、内容など、これまでに判明していることを紹介しよう。
チャールズ国王、戴冠式、エリザベス女王
Photo: Bettmann/Getty Images

戴冠式はいつ行われる?

伝統的に前国王が亡くなった後、国は一定期間喪に服さなければならない。そのため、チャールズ国王の戴冠式は数カ月先となる。バッキンガム宮殿の発表によると、戴冠式は2023年5月6日(現地時間)の午前に行われる。この日は、故エリザベス女王の戴冠から70年目を迎える6月よりも、1カ月前ということになる(女王は1952年2月6日に即位したが、1953年6月2日まで戴冠しなかった)。

戴冠式の日は祝日になる?

エリザベス2世のときと同様、チャールズ3世の戴冠式の日も祝日となる。ただし、今回の式は土曜日に行われるため、政府は翌週の月曜、5月8日を振替休日にすると発表している。

戴冠式が行われる場所は?

過去900年間、舞台はウェストミンスター寺院となっており、チャールズ3世の戴冠式もこの慣例から外れることなく行われる。

戴冠式の内容は?

バッキンガム宮殿の声明によると、内容は「1000年以上に渡り同様の形式で行われており、今回も核となる要素は変わらない予定」としながらも、今回は「今日の君主の役割反映し、未来に目を向けたものになる」という。この点からも、エリザベス女王のときとは明らかに異なるものになりそうだ。

英「テレグラフ」紙によると、戴冠式はコードネーム「オペレーション・ゴールデン・オーブ(金の宝珠作戦)」の名で計画されており、「よりスマートに、よりモダンな君主制」という近代的な新君主のビジョンを反映したものになるという。3時間に及んだエリザベス2世のときよりも短く、予算も削減される(費用は政府負担のため、国王は『コストパフォーマンスの良い式』を希望していると伝えられている)。 また、国民の民族的多様性をより正確に反映させるため、さまざまな信仰やコミュニティの代表者たちが列席するとみられる。

そのほかの儀式は、チャールズ国王が戴冠式の宣誓を行い、聖油で清められ、宝珠と杖を受け取り、カンタベリー大司教の手で頭に聖エドワード王冠を置かれるという、エリザベス2世のときとほぼ同じ形で行われる。

1953年7月2日の戴冠式にて。ウェストミンスター寺院の身廊を歩くエリザベス女王。

Photo: Hulton Deutsch/Getty Images

チャールズ国王とカミラ王妃は、バッキンガム宮殿から車列を組んでウェストミンスター寺院へ。式後は、ほかのロイヤルメンバーとともに、より大規模な車列でバッキンガム宮殿に戻り、バッキンガム宮殿のバルコニーに揃って登場して1日の儀式を締めくくる。

戴冠式のゲストは?

エリザベス2世の戴冠式には8000人以上のゲストが出席したが、今回はずっと小規模規なものとなり、2000人ほどの高官が出席するという。その中には、イギリスのロイヤルファミリーと各国のロイヤルたち、国会や教会の代表者、英連邦や世界の著名な政治家なども含まれる予定だ。カリフォルニア州に住むヘンリー王子夫妻も招待を受けるも、出欠について公表しないとしていたが、4月12日(現地時間)にバッキンガム宮殿が声明を発表。ヘンリー王子の出席を喜ばしいことだとし、「メーガン妃アーチー王子リリベット王女とともにカリフォルニアに留まります」と明らかにした。また、日本からは秋篠宮ご夫妻が戴冠式に出席するため英国を公式訪問する。

1969年7月1日の叙任式にて。チャールズ皇太子の頭に冠を載せるエリザベス女王。

Photo: Central Press/Getty Images

戴冠式は生中継される?

チャールズ3世の即位式が史上初めてテレビ中継されたことを考えれば、彼の戴冠式が生中継されることはほぼ間違いないだろう。初めてその模様がテレビ中継されたエリザベス2世の戴冠式は、イギリス国内だけで2700万人が視聴したと推定されている。

戴冠を祝すイベントはほかにも行われる?

5月7日(現地時間)にはウィンザー城で、アーティストや音楽界の世界的アイコンによるコンサートが開催される。オーケストラ、ダンスグループ、俳優、さらには国内のさまざまな合唱グループが出演し、英国連邦のボーカリストたちもバーチャルで参加する。(この日参加する国内の合唱グループにフォーカスしたドキュメンタリーも別途制作される)。コンサートの目玉は「Lighting up the Nation(国を照らす)」と題されたライトアップ企画。イギリス各地のランドマークが、プロジェクション、レーザー、ドローンなどによってライトアップされる。

また、近隣住民の友好を深めるために地域一体となるストリートパーティー「コロネーション・ビッグ・ランチ(Coronation Big Lunch)」も行われる予定だ。5月8日(現地時間)には、一般の人たちが地元でボランティアを行う「ビッグ・ヘルプ・アウト(Big Help Out)」も開催される。これに関しては、今後詳細が発表される予定となっている。

Text: Radhika Seth Translation: Rieko Shibazaki Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK