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5銀行が共謀、英国債取引の部外秘情報を共有-英競争・市場庁

  • シティ、ドイツ銀、HSBC、モルガンS、RBCの5行
  • ドイツ銀は制裁免除、シティも減額へ-最終結果後に処分発表も

主要銀行5行のトレーダーが2008年の金融危機の後に、英国債についての部外秘の情報をチャットルームで交換していたと、英競争・市場庁(CMA)が調査の暫定結果として24日発表した。5行の一部には制裁金を科される可能性がある。

  それによると、シティグループ、ドイツ銀行、HSBCホールディングス、モルガン・スタンレー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の5行が、09-13年にかけてプライシングとトレーディング戦略に関する詳細を違法に共有していた。

5銀行がチャットルームで情報を共有-CMA
Source: Bloomberg

 

  この問題への従業員の関与を最初に当局に報告したドイツ銀は、処分を免れる。またシティは行員2人が共謀を認めたため制裁金を科される場合でも減額される。

  取引に影響する情報を競合他社と共有することで、5銀行は年金基金などの取引相手方が競争の完全な恩恵を受けられないようにし、究極的には英国の納税者に損害を与えた可能性があるとCMAは論じた。

  HSBCとモルガン・スタンレー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダは不正を認めていない。現段階ではいずれかの銀行に不正行為があったと仮定するべきではなく、処分は調査の最終結果が出た後に発表される可能性があるとCMAは付け加えた。

 

原題:Five Banks Colluded on UK Bonds, Antitrust Watchdog Says (4)(抜粋)

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