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だまし絵ルックにドキッ! キアラ・フェラーニがディオールのオートクチュールドレスで四変化

キアラ・フェラーニディオールDIOR)のオートクチュールドレスを纏い、イタリアで開催されている第73回サンレモ音楽祭に登場した。セクシーなだまし絵ドレスや、SNS上での批判的なコメントを刺繍したものを含む全4ルックは、芸術品であると同時に、自己主張の証でもあるオートクチュールの存在感を示している。
だまし絵ルックにドキッ! キアラ・フェラーニがディオールのオートクチュールドレスで四変化

2月7日(火)〜11日(土)まで、イタリアのリグーリア海岸で開催されている第73回サンレモ音楽祭。本イベントに登場したキアラ・フェラーニが纏っていたのは、ディオールDIOR)のマリア・グラツィア・キウリがキアラのために特別にデザインしたオートクチュールドレスだ。今回ディオールは、全4点のルックを製作。メゾンのアトリエの卓越した技術が冴えるデザインの特徴と、キアラがドレスに込めた想いを見ていこう。

LOOK 1 ブラック&ホワイトの王道シルエット

この上なくエレガントなストラップレスのクラッシュドブラックシルクサテンドレスは、アシンメトリーなドレープが魅惑的なムードを後押し。クレール・フォンテーヌのスローガンである "Pensati Libera(自由に考える)"の文字が描かれたストールが、ルックを引き締めている。

Photo: Marco Piraccini/Archivio Marco Piraccini/Mondadori Portfolio via Getty Images

LOOK 2 セクシーなだまし絵ドレスで大胆に魅了

ネイキッドドレスは、今やセレブにとってレッドカーペットの定番スタイルとなったが、キアラが選んだのはヌードカラーのだまし絵のようなチュールドレス。同色のマイクロビーズが全体的に刺繍されており、トロンプルイユのような効果で体のカーブを表現している。この大胆なルックは、光と透明感が織り成す卓越した技術によって、ネイキッドドレスに勝る美しさが漂っている。

LOOK 3  ドレスを抗議のシンボルに。キアラがSNSで受けた誹謗中傷を刺繍

ホワイトのシルククレープで仕立てられたミニマルなドレス。建築的でアシンメトリーなデザインが印象的なこのルックには、キアラの特別な想いが込められている。繊細なブラックビーズで表現されているのは、彼女がこれまでにSNS上で実際に受け取った心ない誹謗中傷のコメントだという。オートクチュールのドレスをキャンバスに見立て、「DISGUSTING」「A breve un porno...」という暴力的な言葉を刺繍することで、オートクチュールの限界を超えた抗議のシンボルを目指したのだ。

LOOK 4  ジャンプスーツ&チュールが奏でるセカンドスキン

ロマンティックなこのシルエットは、キアラの娘のためのミニチュア版もデザインされたそう。ジャージー素材のジャンプスーツは、トパーズ色のディアマンテで刺繍され、ヌードカラーのチュール素材のスカートと組み合わせて。繊細で透明感のある第二の肌のようなムードが新鮮。

Photos: Courtesy of Dior, Valentin  Editor: Mayumi Numao