新グレード「RS」を設定へ
11月18日、スバルは、米国ロサンゼルスにて開催中の2022年ロサンゼルスオートショーにおいて、新型「インプレッサ」(米国仕様車)を、世界初公開した。
第6世代となる新型「インプレッサ」のエクステリアは、引き締まったスピード感あるフロントまわりと、力強さを感じさせる張り出したフェンダーが特徴的だ。
インテリアには、コネクテッド機能であるSTARLINK対応の11.6インチマルチインフォメーションディスプレイを設定。Apple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応する。また、STARLINKの追加サービスとして、スマートフォンアプリでのリモートロック/アンロック機能、リモートクラクション・ライト機能、リモート車両位置確認機能が利用出来る。
エアコンは、ドライバーシートのみ、フロントシートのみ、全席と各席でのコントロールが可能な集中送風モードを新たに設定し、快適性と燃費向上に貢献する。
パワーユニットは、2.0L水平対向4気筒エンジンの振動・騒音を低減することで動的質感を高めた。さらに新グレード「RS」は高出力の2.5L水平対向エンジンを搭載し、8段階マニュアルモード付きCVTとパドルシフトを装備。このRSは1998年に発売し、米国市場におけるWRXの先駆車となった「2.5 RS」を想起させるグレードだ。
RSのエクステリアには専用オーナメントをフロントドアやバックドアに配置し、18インチアルミホイール、ブラック塗装のフロントグリル・サイドスポイラー・ドアミラーなどを採用。インテリアもカーボン調インナートリムやレッドカラーのシートバック、高質感な革を使用したステアリングホイールとシフトノブを採用したオリジナル仕様となる。
操舵系では2ピニオン電動パワーステアリングを採用。なめらかでリニアなトルク伝達を可能とし、ダイレクトで自然な操舵感を実現するとともに、応答遅れのないスポーティなステアリングフィールを実現。スバルグローバルプラットフォームは、フルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性を向上。従来型よりさらに高いレベルの動的質感を達成したという。
運転支援関連では、新世代アイサイトを全車に標準装備。視野角を従来型の約2倍に拡大。画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようになった。さらに電動ブレーキブースターを採用し、プリクラッシュブレーキで、自転車の急な飛び出しなどへの応答性が向上。全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の、急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速にも対応する。
新型「インプレッサ」は、米国市場への導入(2023年春以降を予定)を皮切りに、世界各国市場に順次導入予定。日本での販売時期は未定だ。
文・稲垣邦康(GQ)