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ビヨンセ、グラミー賞の歴代最多受賞記録を更新。クィア・コミュニティに愛の言葉を贈る

第65回グラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞を受賞したビヨンセは、グラミー賞の歴代最多受賞記録を更新し、受賞スピーチでクィア・コミュニティに感謝の意を表した。

第65回グラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞を受賞したビヨンセ。Photo: Frazer Harrison / Getty Images

「CUFF IT」で最優秀R&Bソング賞を受賞し、クラシック音楽家のゲオルグ・ショルティに次ぐ、グラミー賞の歴代最多タイとなる31冠を達成したビヨンセ。その後、『ルネサンス』で最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバムを受賞した彼女は、プレゼンターのジェームズ・コードンが「歴史を作る瞬間だった」と言及したように、新境地を開く存在となった。

ステージに上がったビヨンセは、「あまり感情的にならないように心がけ、この夜を受け止めようとしています」と語り始め、自身を落ち着かせたのち、「ここにはいないけれど、精神的にはここにいる、亡きジョニー叔父さんに感謝しています」と話した。

『ルネサンス』のライナーノーツで、「ジョニーは私の名付け親であり、このアルバムのインスピレーションとなる多くの音楽と文化に、私を触れさせた最初の人物」だと綴られている。ゲイの叔父ジョニーは、エイズ関連の合併症で亡くなった。彼の死を受けて、ビヨンセは「私がこれまで生きてきた中で最も辛い経験の一つ」と過去に語っている。

そしてビヨンセは、両親、夫、子どもたちに感謝した後、クィア・コミュニティに対して「あなたたちの愛、そしてこの世界を切り開いてくれたことに感謝します。ありがとうグラミー」と語り、スピーチを締めくくった。

ビヨンセは『ルネサンス』で多くのブラックやクィア、トランスジェンダーのアイコンとコラボレーションしており、グラミーのステージでクィア・コミュニティを明確に称えたことは彼女の深い思いを表している。

Text: James Factora  Adaptation: Mina Oba
FROM: THEM.US