米失業保険申請件数が小幅増、従来分は不正申請の影響で下方修正
Augusta Saraiva
更新日時
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マサチューセッツ州で大量の不正申請見つかる
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前週まで2週間の申請件数は合わせて5万件の下方修正
先週の米新規失業保険申請件数は小幅に増加した。ただ、前週までの数週間分は大幅に下方修正された。マサチューセッツ州で大量の不正申請が見つかったことが背景にある。
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マサチューセッツ州は過去3カ月相当の失業保険申請件数を下方修正。主に不正が理由だと説明した。これにより、同申請件数は季節調整前ベースで従来発表よりも約17万1000件少なくなった。
マサチューセッツ州、失業保険申請3カ月分を修正-不正申請受け
今回のデータは労働市場が一部で考えられていたほど軟化していないことを示している。失業保険申請件数の全体的な水準はまだかなり低く、労働需要の強さを示唆している。
連邦海軍信用組合のコーポレートエコノミスト、ロバート・フリック氏は「こうしたボラティリティーや修正は労働市場の活力を示す信頼できる指標というよりも、データ収集のシステムが不安定なことを示唆している」とリポートで指摘。他の指標では「健全な」雇用市場が示唆されていると付け加えた。
全米の失業保険申請件数は季節調整前ベースでは先週に20万2044件に増加した。コネティカットやテキサスなどで増えた。
より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23万1750件で変わらず。
失業保険の継続受給者数は5月13日終了週に179万人に減少した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Jobless Claims Tick Up While Prior Weeks Revised Lower(抜粋)
US Jobless Claims Revised Significantly Lower After Fraud Bump
(エコノミストのコメントを追加し、更新します)
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