米西部で記録的な猛暑、一部地域で史上最高気温更新へ-電力網に影響
Brian K. Sullivan-
カリフォルニア州からメキシコ湾まで気温が急上昇-記録的な熱波で
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電力需要増加で送電網への負荷が強まる恐れがある
米国では広範な地域が記録的な熱波に見舞われ、カリフォルニア州からメキシコ湾まで気温が急上昇している。健康被害のリスクがもたらされるほか、電力網への負荷が今後数日間強まる恐れがある。
米気象予測センターのザック・テイラー氏によると、今週末にカリフォルニア州とネバダ州、アリゾナ州の各地で気温が日々の記録を更新し、一部地域では史上最高気温に達するか、それに迫る見通しだ。東側のテキサス州やメキシコ湾岸沿いにも暑さが押し寄せ、湿気で不快感が増す見込みだ。
テイラー氏は、熱波の強さと持続期間を踏まえると非常に危険な状態になると指摘。「今週末以降もこの熱波は続くとみている」と述べた。
テキサス州とメキシコでは先月、記録的な猛暑に見舞われ、電力需要が急増し、両地域の送電網への負荷が増大した。
テキサス州の送電網を運営するテキサス電気信頼性評議会(ERCOT)によると、電力需要は6月27日に80.8ギガワットと、非公式記録ではピークに達した。今週はさらに過去最高を更新する可能性があるという。
今週、猛暑に見舞われているのは米国だけではない。欧州ではドイツからバルカン半島にかけて猛暑が広がり、河川の水位低下によりこれら地域のエネルギーや輸送システムを圧迫している。
原題:Dangerous Heat to Break Records in US West and Test Power Grid(抜粋)
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