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ロシア大統領府、「数十人」が新型コロナ感染-プーチン大統領

  • プーチン氏、「数日間は自主隔離を守らなければならない」
  • プーチン氏と側近らはロシア製ワクチン「スプートニクV」接種済み

ロシアのプーチン大統領は16日、大統領府内部で新型コロナウイルス感染症の集団感染が発生し、大統領の周辺で勤務する数十人が感染したと明らかにした。ロシア国内で最も厳重に警戒されている場所での感染規模の大きさが明らかになった。

  プーチン氏はバーチャル形式で参加した集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議で、「1人や2人でなく、数十人だ」と大統領府内の感染規模について発言。「自分も数日間は自主隔離を守らなければならない」と語った。

RUSSIA-POLITICS-DEFENCE
モスクワ近郊の大統領公邸からバーチャル形式で会議に参加したプーチン大統領(16日)
 

  プーチン氏(68)は14日、コロナ検査で陽性が判明した側近と濃厚接触があったとし、自主隔離に入ると説明していた。大統領府はこの側近の身元を明らかにしていない。

  プーチン氏は今年に入り、ロシアが開発したコロナワクチン「スプートニクV」を接種していた。同氏によると、感染した側近も接種を受けていたが、ブースター接種の数日後に症状が表れた。

  ロシア大統領府はパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、厳重な警戒態勢を導入。職員や訪問者には大統領と面会する数週間前から隔離を義務付けている。ただ、プーチン氏はワクチン接種後、最近数カ月は公的なイベントに姿を見せる機会を増やしていた。

原題:
Putin Says ‘Tens’ of Covid-19 Cases in His Kremlin Entourage(抜粋)

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