植物に癒やされる、姫な一日を
あわただしく過ごしていると、痛切に“他力”によるレスキューが必要になることがある。だが、必要なのが運動なのか、整体やマッサージなのか、わからなくなることも。そんなときのアンサーとなるサロン『Vitolabo』が登場した。駅近でありながらビル一棟を利用し、ピラティスからハーブ蒸し、オイルトリートメント、整体、さらに体質に合ったハーブティー処方まで受けられるというから便利この上ない。溜まった疲れを癒しに、いそいそとお邪魔した。
まずはバスローブに着替えてハーバルインナースチームから。ショーツを脱いで椅子に座るスタイルはこれまでもあったけれど、「汗をかかない」という手軽さが新鮮。体調を伝えて選んでもらったハーブもフィトテラピー寄りなので、あくまでも香りは穏やか。汗をたっぷり流すスチームも悪くないがドロドロになって疲れるし、仕事の合間に、あるいは会食の前に蒸されるのならこれくらいがほどよい。続いてトリートメントへ。体調や気分と相談しつつオイルを選び、フットバスから。心地よい香りに包まれながら受けるマッサージもオーセンティックで、手のひら全体を使った圧が絶妙。ゴリゴリになっている肩甲骨や腰まわりはもちろん、座りっぱなしで固まっているヒップから足裏まで、するするとほぐれていく。痛みや緊張感はゼロで、脳の芯までほどけていくようなリラクシーなひととき……気づけばぐっすりと寝入っていた。
目をさましたときは、一昼夜眠っていたかのような清々しさ。その後はハーブティーを思う存分試飲させていただいた。これまでハーブティーはぼやけた味に苦手意識があったのだが、こちらのものはそれぞれに味が違って楽しめる。次はピラティスから始めてハーバルインナースチーム、それに整体なんて組み合わせも。大人には素敵な空間でかしずかれる、姫のような日も必要なのだから。
Vitolabo
東京都渋谷区恵比寿3-28-12
03-6432-5177
11:00~18:00 最終受付(ハーブティー販売は~20:00) 不定休
https://vitolabo.com
Editor's Profile
SATOKO TAKAMIZAWA
ビューティー・エディター、ライター。都内を中心としたサロンやクリニックをめぐり、スペシャルケアを体験。本当に良かった施術や美容医療をアウトプットしている。何があってもハイヒールで活動し、脚のケアは念入りに。2児の母で、最近マイホームに引っ越しした。
Editor & Text: Satoko Takamizawa
※『VOGUE JAPAN』2023年4月号「BEAUTY INSIDER」転載記事。